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BTS「Butter」/ドロドロに溶けた心にスペシャルなバターを

2021年5月21日。BTSが『Butter』で「カムバック」した。

その日、私は朝からいつも通りテレワークで仕事に勤めていた。いつもと少し違うのは、この数日ずっとイライラしていたことだ。

それでも12時くらいからそのイライラはいつのまにかソワソワへと変わり、我慢しきれずYouTubeをテレビで開いては、結局1日中BTSの情報を追っていた。


これまでK-popというジャンルもアイドルにもハマることなく、そんな自分が一昨年前、突如BTSを好きになってはじめて「カムバック」という仕組みに触れたとき、その情報量と供給の多さに驚いた。これはバンタンだけなのかもしれないけれど、英語圏でのインタビューや出演番組も多い(英語曲のときは特に)。

私の記憶の記録の意味も含め、ざっくり今回のButterカムバック初日を思い出しながら、ノートを更新してみたい。


カムバック初日、最初に私たちが見られるのは、カウントダウン番組から。これはメンバーと一緒にMV解禁をカウントダウンする番組だ。生放送のときもあれば(ダイナマイトのときはそうだったような?)今回は録画かと思われる。

最近バラエティでお見かけできなかった、ジン君の司会(イートジン役)を担当する姿が久々でうれしい。ヤンチャな弟たちを司会としてひっぱっていっては、時折ホビが助け船みたいに進行を戻して、でもなんやかんやで本人がいじられる、いつものジン君司会バージョンなこの流れ最高である。

ただこういう公的な場で、ジン君がまたもあからさまに嫌がる様子でものを食べなかったのがちょっとだけひっかかった。けれど、あまり深く考えるのはやめて、カムバ前だからダイエットかなと思うことにする。

カムバック番組からの流れでMV公開が13時にスタート。

JINペンさんはまあまあそうだったんじゃないかと勝手に思っていたけれど、毎回MV解禁時には「JIN君そんなに映らないよね」という思い込みが私にはあって、「Butter」においてはその概念みたいなものが初っ端から崩される事態に……

いやはや。狂喜乱舞である。

ああジン君の(パフォーマンスでは)ワンショットから始まって(MVでは)Aメロサビ前でセンターな推しの姿よ!感動(涙)。

全JINペンと抱き合いたくて、語りあいたいと思った瞬間だった。(いつかスペースやってみたいな)


さらにはグローバル会見ではテテちゃんのトイプードルみたいな髪型が発覚。

テテがいまメンバー内で「かわいい担当をしている」のでこの髪型にしたとのこと。その後のVLIVEではユンギさんがとてもそれを気に入っていると言及。またTL上では黒髪短髪のグクが幼く見えると話題に。

ここでクイーン公式から出されてはいつの間にか消されていたツイートがなんら関係ないことが発覚。それに対しての質問にも粋に返答しているジン君は、やはり聡明な人だと思った。


夕方くらいから、カムバックVLIVEが始まる。ジェンガを崩しながら質問に答える、という企画のなかで、そのテテの髪に黄色いフォークをさしまくるメンバーたちの姿がほほえましい。

ちなみにそこで「なんで僕たちこんなに黄色いんだ?」と話すくだりがあって、「Butterだからだよ」「僕たちは黄色人種じゃないですか」というナムさんの言葉がTL上では話題になっていた。まあ話の流れ上で偶然の会話としてでしょうけれど、こうやって普通に肌の色をサラリと言っちゃうナムさん、素敵だ。


その数時間後、(日本)深夜からは米国向けのラジオ放送が続々スタート。(これも定番になってきていますね)アップルのラジオはリアルタイムではそこでしか聴けないけれど、他はYoutubeで本人たちの姿とともに見られた。

私はその日配信のものは深夜から朝方までざっくりと聴いていたけれど、今回はちゃんと通訳さんがいて英語と韓国語がないまぜだった(勘違いかもだけれどまあまあ英語オンリーだったイメージがあった)。あと、どの番組でも質問が結構かぶってはいたから、事前質問提出みたいなやりとりがきっちりあったんだろうな、とも予想。

要約するとヴィトンについて、ホビの洋服代浪費がすごい、とかあと他の音楽ジャンルに挑戦するなら? バターを合わせた料理は何を?といった話。Butterに関してはDynamaite以降、さらに世界には明るい曲がまだ必要で夏にあわせた明るいポップチューンをというような話をどこかでしていたような気がする(3番組くらい深夜に見ていてうろ覚え+BBCくらいしか今追えてない)んだけど、

とにかく深い意味はなくって、Butterは夏にぴったりなダンスポップ、ただこの曲を聴いてみんながハッピーになってバターみたいにスムーズに踊ったり笑ったりできたら、とナムさん談。しかしナムさん、ダンスに関しては「Lowkey Lowkey」を連呼していたけど、ビルボードでのセクシーな腰を落とすダンスパフォーマンスを見てからは、どこが……?と今では首をかしげている(フリのはげしさって意味だったのかな?)。

ちなみに、ど深夜3時くらい?に配信されていたラジオ番組で、ジン君がバターに合わせるおすすめ料理に「Butter in a grass of water is the best」と答えてて吹き出した。必死に英語を追っては深夜にひとり、ふふふと笑う自分は、なんだか悪くなかった。


カムバックのその日のこと。

その数日前から自分が関わったある仕事のあることに関して、爆発的な反響があって、そのたくさんの問い合わせに折り返し説明しては丁重にお話するという作業に追われた。毎日それだけで、日が暮れた。

それはとてもよい話なのだけれど、正直自分や本当のところでの自分の仕事には関係ないことではあったため、とてもイラついていた。

LINEの通知がウザかった。イラついた。SNSにあるこちらの事情も知らないのに正義と思い込んでいる言葉にも。こんなに大変なのにそれを労わることもなく連絡もしてこない人たちにも。

疲弊した。しんどかった。何よりなぜかそんなことにイラつく、自分自身の無力さを想った。

イラつくと、私は腐った生活を送りがちになる。

もういい、そうだ、腐ろう。腐ってしまおう。Butterのコンセプトとは反して、今だけは腐ったバターみたいにドロドロに溶けてやろう。


そんな折、Butterのカムバックを経てのその数日後。

私はジン君の重たい前髪や白いオーバーサイズのシャツを着る姿がすごく好きで、それはもう変態の粋な話だと思うのだけれど、

このダンス練習動画が配信されたとき、まるでオタクをしている自分へのご褒美みたいに思った。

たまに私は彼らのファンになってどれだけ金額をぶっ込んでるんだろうとか、どれほどの時間を費やしてるんだと迷うことがある。その時間や金額でもっとやるべきことがあるのでは?自分大丈夫か?とか思う瞬間が、この数年チラホラ頭の片隅にあった。

でも、結局しつこく離さなかったやっぱり好きなものが、たまたまだけどこんなドロドロな日に、

運命みたいに私を癒してくれていた。

そして、私にはこのブログを開設した時につくったツイッターがあって、その話をすれば反応をもらえてはまた楽しかった。それは時間をかけてやってきたから持てている場所でもあった。

ああ、そうだ。


何か好きなもの、人がいること。誰かとそれを共有できること。

泣き出しそうなとき、怒りが治らない日、眠れない夜、それはどれだけ一瞬でも癒しであり救いにもなるのだろうか。


最近キングダムという番組の影響で「BTOB」にハマっては調べているのだけれど、まだ知らないことも多いなかで申し訳ないんだけれど、日本語訳の情報量がとても少なくて驚いていた(DVDも買えない)。ノートを検索しては、バンタンだと大量にあるイメージだったブログにもなかなか出会えていない。

BTSのファンになっては日々たくさんの供給があって、追えやしない!と思うことも多々あるんだけれど、たくさんのARMYが彼らに関する情報を発信してくれては、番組も日本語にすぐに訳して共有してくれていることのありがたみが、改めて身に染みてわかるようになってきた。


読んでくれる方が増えるとブログを書くことに、緊張があったような気がする。良い記事を書かなければ。泣けるようなものを、役に立つものを、など本当におこがましいかな思っていた節がどこか私にはあったような気がする。

でもまた、積極的に残していければと思えた。


結局、腐ってはドロドロに溶けた心は油っぽくて、さらに自分をイラつかせていた。それが、一回きれいに拭われたように感じる。

今日これまで全く手を付けてこなかった、韓国語の教材を購入してみた。


いまは踊りだしそうなBTS「Butter」のスペシャルな音が、身体に甘く染み込んできている。








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