反AIのパブコメがひどい
はじめに
個人的には僕はAI賛成派で詳細は下記参照のこと。
とはいえ、パブコメがでたぞー、ざっと記事に挙げられてる内容がひどかったので指摘しておこうと思う。
1つ目
『既存のものを収集しそれを利用しなければ作品を作れない時点で AI と呼称すること自体が問題』というが、そもそも、人間ですら、既存の多くのものを利用しなければ創作できません。いったい何が問題なんでしょうね。
創作は、無から何か生み出すこと、だとする勘違いが根底にあるような気がしています。
『人間の営みではないので作品とすらよべない物だと感じている』とあるが、『感じている』程度のことをさも議論するに値するものかのように、提言していることが傲慢で、根拠がない。
そもそも、AI生成の環境を整えたり、プロンプトやその他の創意工夫や、AI生成で何回もガチャを回すことも含めて人間の営みであり、そして、AI生成を成立させている技術の発展は何より人間の営みである。
作品と感じたくない、だけでしかなく、作品でないなら違法だという論調にするのは無理がある。
また学習元を無許可で、うんぬんは、そもそもそういう法制度をわざわざ作った経緯をさっぱり理解しておらず、いまさらという感じである。問題だと思うのなら、その時言っておけとしか思えないんだよねぇ。
悪用については、市販されている包丁でも悪用はできるし、悪用できることを根拠にするのは無理がある。
『出力されたものに独自性や創作性もない』と言っているが、それが本当であれば、著作権法の依拠性や類似性などの面ですでにNGがでているはずだが、この辺知識なく適当に言ってるなぁという感じ。
また、独自性がなければ、作品と呼べないのか?違法なのか?と、違法性に関して何ら結び付けられていないので、無駄なことを書いている。
『創作性もない』は、前述したとおりだが、もう少し補足すれば、完全なオリジナリティ100%の創作物は存在しても誰も共感できないので大衆に認められることもビジネスになることもないのよね、理解されないから。
進歩や発展が止まると書かれているが、AIが抜きに出た将棋は今なお進歩している。既知のことすら理解していない生成AIを否定したいだけの文章であることの明示だね。
違法性のはなしとトラブルの話をごっちゃにして、否定したいだけなんだなぁというのがその後の文章でしょうか。『感じる』としか書いてなくて根本的に論拠がない。
2つ目
悪用の件は包丁、自動車いわずもがな。『理由はいくつかありますが』といいつつ、具体的に書いてないから、根拠何もないのをさも壮大に書いてるだけで読むに値しないかと。
『AIのせいでもう素晴らしい作品を拝見できない』も頭の悪い文章だと思う。言いたいことは分かるが、本来は『AIのせいでもう素晴らしい作品が増えることがない』じゃないかと思うが、そう書けない程度の人間の意見である。また、そうでないことは将棋が示している。
3つ目
『ChatGPTなどによる文章出力で生成された文章は今後1人の人間の意見として数えることができるのでしょうか』は、根本的に文章の書けない頭の悪さを露見している。僕なら『LLMによる文章生成の成果を1個人の意見とすべきでしょうか』とまとめる。つまり、稚拙な人の頭の悪い考えにしか見えないのよね。
そもそも、違法性を何ら指摘できていないので、何が問題なの?って話でもある。また、現状ですら、個々人ちゃんと独立した意見を持てているのか?という疑問がある。テレビ、大手SNSやインフルエンサーからの影響を受けていて、本当に自分で考えているかは現状でも怪しく、むしろ、壁打ちできるLLMが台頭したほうがより意見を洗練させられるということを理解していないなぁと。
4つ目
ポートフォリオの問題を上げているが、そんなものは仕事をすればおのずと下手さが露呈するので懸念する必要なんてない。
そもそも、AIによる画像生成がそんな簡単に、人間に発注するように要望に応えてくれるのかというと、決してそんなことはない。そうしたことを全く知らない創作の素人の意見である。これは、僕が前に書いたnoteでも言及している。
まとめ
正直、記事にあげてるパブコメが偏ってるのも気になるかな。
僕自身は、今後も手で描きたい人は描くだろうし、AIを使いたい人はそうしていくだけだと思う。
AI生成によって大きな集合知をとれるようになった社会は一段とより良いものになると考えている。
i2iなど、悪い側面ばかりの話をされているが、i2iでイラストの添削ができるようになったら、どれほどの人が絵を描くことの上達がしやすくなるか、そうした教育、学習法面の指摘が、上げられたパブコメからは全くなかった。
僕としては文化的に人間による創作をどう守っていくか、AIはどう損ないうるのか、そうした観点を持つ意見を見たかったが、記事をまとめる人が無能だったのか、全体的にないのか、ひどい記事だなと思わざるおえなかった。
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