ペンがなくなる日。
いつか、この世からペンがなくなる。
書くという行為自体がなくなり、
「鉛筆ってなに?」
「筆記用具ってなに?」
と言われる日が来る、その可能性は大いにある。
小学校の頃の私にとって、
ペンというものは、
魔法であり、友達であり、身体の一部であった。
書くことで、知り、覚え、褒められた。
今はどうだ。
ペンを持つ代わりに、手のひらサイズのデバイスを手にしている。
紙に書くかわりに、キーを打ち込んでいる。
字の綺麗さよりも、タイプの速さの方が重んじられている。
ところで500年後も、
紙とペンは在り続けるのであろうか。
使われ続けているのだろうか。
もしかしたら、
「書く」と「打ち込む」の
ふたつがある今の時代は、
長い目で見るとごくわずかで
稀な期間になるのかもしれない。
愉しもう。