子供にメッセージを伝えるにはどうしたらいいか
こんにちは!
ヨガインストラクターのemuです!
今回は
①感動するって何だろう
②子供にメッセージを伝えるにはどうしたらいいだろう
という主に2つの軸に展開する、ヨガに全く関係ない話をします。
なぜ歳を重ねると涙腺が弱くなるのか
さて、子供を産んでから涙腺がゆるゆるなアラサーの私ですが、
何で歳を重ねるとこんなにも涙腺が弱くなるんでしょうか?
理由は簡単で「体験」が増えるからです。
体験したことのない事は想像するしかないですが、実際に自分が身をもって体験したことははっきりと共感できます。
辞書によると、感動とは深く物に感じて心を動かすことです。
"心が動く"例を挙げると、
「失恋した時に聴く失恋ソング」があります。
恋をしたことかない人が失恋ソングを聴いたところで何とも思わないですが、自分が実際に失恋を体験したことで初めて心が動いて涙することができます。
つまるところ「心が動く=共感」です。
歳を重ねると酸いも甘いもたくさんの経験を積みますから、その分共感できる範囲も広がるために涙腺ゆっるゆる状態になるのです。
ジブリに学ぶ大人と子供のメッセージの伝わり方の違い
経験の差がある大人と子供のメッセージの伝わり方の違いについて、ジブリ映画の「となりのトトロ」を例にしてみましょう。
涙腺ゆっるゆる状態の私はとなりのトトロで号泣してしまうのですが、
子供の時に好きだったシーンと
大人になってグッとくるシーンが全く違います。
子供の頃に好きだったシーンは
①「まっくろくろすけでておいで〜!でないと目玉をほじくるぞ〜!」
②「お前ん家、おっばけやーしきー」「こらー!かんたー!」
③「ト〜ト〜ロ〜(ぐわ〜!)」「トトロ?あなたトトロっていうのねっ!」
このように、リズムカルで何だか面白いやりとりや迫力のあるシーンが好きでした。
大人になってグッとくるのは
①かんたの恋心が胸キュン
②さつきとメイのケンカシーン
という主にキャラクターの心情が描かれるシーンです。
かんたの「お前ん家、おっばけやーしきー」という言葉や
「ん!」といって無理やり傘を渡したり
さつきが傘を返しに来た事を知って、一人で嬉しそうに「ぶーん!」といって飛行機で遊ぶ行為
子供の頃はよくわからなかったですが、
大人になると、かんたの男の子らしい不器用な恋心が見え隠れする胸キュンポイントになります。笑
「あー、ケンカしちゃったな〜」くらいにしか思えなかった、さつきとメイのケンカシーンも
母親目線で見ると、メイの「お母さんに会いたいのに!ウソつき!」という素直な気持ちと、
さつきの「私だって会いたいけど、仕方ないの!」という感情を押し殺して我慢するお姉ちゃんの気持ちが、とにかくもう切なくて二人とも抱きしめたい!となります。
メイちゃんがとうもろこしを大事そうに抱えて走り去るシーンなんて、母親として見たら大号泣です。
ヤギ怖かったろうに…。抱きしめてあげたい…。
ちなみに涙腺ゆっるゆるの私はここからラストまでさつきとメイが愛しすぎて泣きます。笑
このように全く同じ映画でも、
見る側のバックグラウンドに何があるのかで見え方が全く異なります。
子供にメッセージは伝わらない
では経験の浅い子供にメッセージを伝えるにはどうしたらいいでしょうか。
結論から言うと子供に限らず、
人は体験したことのないことは伝わりません。
頭で理解しても心がついていかないことがあるように、
人は身体の底から「そうだ!」と感じないと納得しません。
つまり、子供にメッセージを伝えるならとにかく体験させることです。
メッセージだけで伝わるのなら、校長先生のお話だけでいいはずです。
でも、大人になって校長先生の話が心に残ってる人は正直あまりいません。道徳の授業内容なんて全く思い出せません。
誰もが異議のない、筋道の通った話をいくら聞かされたところで、全くなんとも思わないんです。
それは体験しないと"自分ごと"にならないからです。
相手の体験にメッセージを落とし込む
例えば子供にご飯をちゃんと食べて欲しいとします。
ここで遊ばないでご飯を食べなさいと淡々とお説教したり食べた時に褒めちぎっても、子供にとったら怒られないことや褒めらることが目的になり
「ご飯食べて欲しい」というメッセージは伝わりません。
子供はとにかく、リズムカルなことに反応します。
これは前の記事でも書いた通り、右脳の働きが強いからです。
体験とはつまり"言葉では説明できないこと"なので、ロジックが通用しない子供なら右脳的な刺激(リズム)を与えるのが一番です。
私がやってみて一番効果があったと感じたのは、お説教や褒めるための"言葉そのもの"ではなく、食べるときに効果音をつけたり、完食したらピッピカピ〜ン!やったね!みたいな特別な効果音をつけたりして(イメージはゲームセンター)
食べる=楽しい
という体験ができるように仕向ける方法でした(これを日常的にやるのはめちゃくちゃ骨が折れる作業だけど…言葉で伝わるって便利…)
子供に対してメッセージを伝えるなら、幼い子供ほどとにかくリズムカルにすることがポイントです。
ある程度大きくなれば、とりあえず体験をさせた上で説明することが必要でしょう。
メッセージを伝えるなら、
とにかく自分で感じさせること。
これは私が学んでいるトラウマセンシティブヨーガでも同じことが言えるなぁと思います。
トラウマを受けた人は、それが「もう過ぎ去ったこと」なんて頭では百も承知なのです。でも実際に身体の底からそう思えない、もう大丈夫という経験をしていないからいつまでも生きづらさを感じています。
ヨガは身体を使って、自分の中で安心できるという体験をします。
だからトラウマが克服できるのです。
最後はちゃんとヨガの話になって良かったです。笑
これからも"安心できる体験"をトラウマを抱えた人に提供できるようなヨガインストラクターを目指して日々頑張りますので、応援よろしくお願いします!