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#SFファンタジー
空の果てをめざしたペンギンと竜のはなし①(ピコピコハンマー物語)
「なんか、においます。かいだことないにおい」
タヌキが鼻をひくつかせて辺りを見回す。
「この周辺に僕らの他には何もいそうにありませんが…」
ロボットにはなにも感知できていない。ただロボットには嗅覚が搭載されていないので、タヌキの感覚を信じることにした。
「そこに誰かいるんでしょう。用があるなら隠れていないで姿を見せてください」
虚空に向かってよびかけると、木の上から大きな鳥のような生き物が落ちてき