エンプティチェア#3-1 【自己表現の苦手さ】 苦手意識の正体
(2019年某日)
Th: こんにちは。今日もお越しいただいてありがとうございます。始めていきましょうか。
Cl: はい、よろしくお願いします。
Th: どうですか、今日の体調は。お元気ですか?
Cl: そうですね、まぁ元気は元気です。ちょっとこう、仕事の翌日はどっと疲れが出るというか。今はまだいいんですけど、今週末からはちょっと忙しくなるので不安ですね、大丈夫かなあ。
Th: あーそうか、忙しくなるんですかこれから。まだね、島から帰ってきて、まあ時間が経ったといえば経ったですけど、まだね、間もない時期だし、色々と適応していくのも大変だと思うので。体無理しないで行けるといいですね。はい、わかりました。じゃあ、今回も、前回のあのスクリプトとか動画とか見て、どんな風にお感じになられましたか?
Cl: そうですね、前回の見て聞いて、うん…。なんか不思議に思ったのが、前回もまた例によってばーーっとたくさんしゃべってるんですけど、前々回みたいに余計な二言三言多いなぁとか、余計なことをいっぱい喋ってんなぁって言う印象はあまりなくって。だからやっぱりこう、時と場合によるんだなーって、ただいつでも長いって言うもんでもないし、いつでも多いってもんでもないし。そういう時もあるけどそうじゃない時もあって。長かったら多いと感じるものでもなくて。結局のところ、なんだろうなぁ、自分の中で、言わなきゃ言わなきゃって焦っているときは、なんか長く感じるし。うん。そういうときの言葉ってこう、空回りしてる感じというか上滑りしてる感じがするんだけど、そうじゃなくって、そういうエゴみたいなのが何もない、純粋なところから出てきている言葉は、パワーが違うというか。上滑り感がないんですよね。長くても言ってることがしっかりしてて伝わってくるから、聞いていられるみたいな。結局のところそこなんだなっていうふうに思いました。二言三言多いのがよくないってことじゃなくて、ほんとに魂からの言葉を喋れているのか?真の自分の言葉を喋っているのかって、そこになるのかなあっていうふうに前回は思いましたね。
ああ、あと、「なんか」っていう言葉をすごい多用するのが、なんかもう…また今言っちゃったんですけど、本当耳障りで。それも結局、なんだろ、自分の言いたいことをこうちょっと遠回しにしたいんですよね。そこも、自分の存在とか言葉とかに責任を持たないようにしてるというか、遠回しにちょっと軽くしようとしている姿勢が見えるので。それもなんかよくないなと思って、ちょっと今日から「なんか」封印したいなと思って。それでもさっきみたいに出ちゃうんですけど、できるだけ減らしていきたいなーっていうふうにも思いました。
Th: うーんなるほど。面白いですね。「なんか」ね。確かによくおっしゃっているイメージはありますね。そうか。じゃあちょっとね、それを減らしたいというふうに聞いてて思ったと言う事はねぇ、ちょっとチャレンジしてみましょう、それも。出てきたら指摘してもいいですか?(笑)気づいたら言いますね。
それからそうですね、うん。なんでしたっけ。魂から出てる言葉ね。やっぱり客観的に見ることで、それってご自身だからこそ感じられることだと思いますし、ねぇ。面白いですね。よかったですね。そういう気づきが得られたというのは、とてもよかったんじゃないかと思います。そういう魂からの言葉が増えていくといいですよね。そうすると、そうそう、そう、もしかしたらそれ自体が発信への苦手意識。イコールと言うと過言かもしれないですけど、もしかしたら表裏一体のものなのかもしれないですよね。その魂からの言葉じゃないと、伝わらないし、伝わらないと人からの反応も良くなかったりして。それで苦手意識になるっていう。結局のところ、もしかしたら突き詰めたらそういうところになるのかもしれないですね。魂の言葉をしゃべっているかどうか。うん。
Cl: あーそうなるのかもしれないですね。確かに。苦手意識を変えていこうというよりも、できるだけ常に魂からの言葉をしゃべる訓練をする。そうなると自然に、変わっていて状況も、出てくる言葉も変わって反応も変わって。そうですね、そういうアプローチもたしかにあるなぁ。言うのは簡単で、どうするのかっていうと難しいですけど。うんうんうん。
Th: うふふふ(笑)前回その、頭ではわかってるんですよねーって言うことをよくおっしゃいますねって話もちょっとしたと思うんですけど。その時どんな話したっけなぁ。えーっとえーっと…あーそっかそっか。そこから、頭ではわかってるけど身体や感情が納得しないという、そこをやっぱり味わっていかなきゃいけないって話になったんですよね。うんうん。…魂からの言葉を話すっていうのと、その、頭ではわかってるっていうのも何かこうちょっとつながってるような気がして今、それを言ったんですけど。なんだろうなぁ、ちょっとまだ私の中でうまく整理ができないなあ……
ああーーうん、結局その、頭ではわかってるっていうのは…。そっか、頭でわかっててしゃべってる言葉は魂からの言葉ではない、ということなのかな?
Cl: うん。そうですね、きっとそういうことになるんでしょうね。頭ではわかってるんだけどって言ってる言葉もこう、私のことわかってもらわなきゃこれも伝えなきゃって思ってる時と同じように上滑りしてるんでしょうね、きっと。だから自分自身、私自身にも伝わらないから、そうやって自分に言いきかせても納得しないのか。伝わらない言葉なのか、それは。そういうことかもしれないなあ。
Th: うーん。きっとそうなんですね。そっか、自分で自分に言い聞かせている言葉も、上滑りして伝わってないっていう。あーーー(笑)うんうん、そうですね。だから人に発信して、思うような反応が返ってこなかった時と、もしかしたら同じようなことが、自分対自分の中の対話でも起きてるのかもしれないですね、そしたら。うん。それは、もうその気付きは面白い。うんうんうん。ねぇそうかあ。うん……
「名前を捨てた表現者」と「拠り所のないカウンセラー」の心理面接セッション記録。および生きるうえで大切なことは何かを探求せずにいられない、暑苦しさ注意のつぶやき集。