鳥獣人間舎

映画とか文芸とか https://chojuningen.tumblr.com

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文芸フリーペーパー「鳥獣人間」制作メンバー募集

文芸フリーペーパー「鳥獣人間」というものを企画しておりまして、制作メンバーを募集しています。 内容は文芸的でありながら、なるべく一般の人たちにも気軽に手に取ってもらえるようにややカジュアルなものを目指そうと思ってます。ざっくりなんですけど今のところこんな感じのイメージで考えてます。 配布先については、メンバーそれぞれが自分の足で回って交渉してもらいます。例えば、近所の床屋さん、銭湯、八百屋さん、居酒屋、どんなところでも構いません。創作は現実世界のコミュニケーションの延長線上

    • 作品講評会の備忘録~指摘まとめ

      これまでの作品講評会で出された指摘をまとめてみました。 「良かったところ」と「悪かったところ」に分けて、なるべく共通項で括ってます(作品をより良くしていくという趣旨なので、良いところの指摘が少なめですが・・)。 文末に配布された資料をいくつか添付しておきますので合わせて参考にしてみてください。 ※都度更新していきます。 <悪かったところ> ◆作者の我が強すぎる~直接的な解説から描写へ ・(登場人物よりも)作者が前面に出てきてしまっている印象を受けます。作者の欲求(読者にこう

      • 作品講評会についてQ&A

        「作品講評会」に参加を希望する人からの質問と回答をまとめました。 よかったら参考にしてみてください。(質問があるたびに、随時更新していきます) 作品講評会については、こちらを参考にしてください。 Q.文字数に制限はありますか? A.制限はありません。全て読むことを義務とはしていませんので、長すぎる(と感じさせる)ものは最後まで読まれない可能性があります。原稿用紙10枚程度の作品でも「最初の数ページで読むのをやめてしまった」という感想もあれば、原稿用紙200枚の作品でも「ぐ

        • 村上春樹語録

          「村上春樹 雑文集」より ◎自己とは何か(あるいはおいしい牡蠣フライの食べ方) 小説家とは何か、と質問されたとき、僕はだいたいいつもこう答えることにしている。「小説家とは、多くを観察し、わずかしか判断をくださないことを生業とする人間です」と。 (中略) なぜわずかしか判断を下さないのか?最終的な判断を下すのは常に読者であって、作者ではないからだ。小説家の役割は、下すべき判断をもっとも魅力的なかたちにして読者にそっと手渡すことにある。 小説家が(面倒がって、あるいは単に自己顕示

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        • 作品講評会
          2本

        記事

          つい書き留めてしまった言葉たち

          ずいぶん年をとったアイヌが二人、小舟をこいでいる情景を見たときは、つくづく感心しました。背中をかがめて、ゆっくりゆっくり舟をこいでいる。世の中に神様というものがいるとすれば、あんな姿をしているのだな。ー熊谷守一 今の日本てものは、本当に僕らが生まれてから体験した中でこんな腐った日本はない。日本人ってことを忘れてんじゃないかみんな。中国はなんだかんだ中国らしいとこをもっている。朝鮮や韓国へ行っても、そこに何か朝鮮らしい韓国らしいとこをもってる。今の日本で、本当の日本人だって言

          つい書き留めてしまった言葉たち

          フラナリー・オコナー語録

          ◎小説の本質と目的 作家などというものは存在しないのである。 芸術は題材と方法どちらにおいても真実を基礎とする。 現代は優れた作品よりもひどい作品のほうが経済的報酬をずっと多く得る時代だ。 最上の作品にうかがわれる技術は、素材そのものから出てくる有機的なものである。 泥だらけになるのがいやな人は、小説なぞ書こうとするのはやめたほうがいい。そんなに偉い人間のすることではないのだ。 以上のような考えを頭に叩き込み、習慣の中に組み込んではじめて小説を書くということがどれほど

          フラナリー・オコナー語録

          「人力飛行機の為の演説草案」について

          人間は服を着る唯一の動物である。 私たちの祖先が己をただのアイヌ(人間)であると自覚し、熊や鳥と同じ生き物として山で暮らしていたのはもう遠い過去となった。 動物との間に境界線を引き、 他人との間に境界線を引き、 自己の内部にも境界線を引く。 豚がかつて猪だった頃、世界は広かった。死ぬまでの間、生きることで精一杯だった。ところが、その牙が抜け、その毛は抜け落ち、自分を支えられぬほど肥え、いつしか豚と呼ばれるようになり、檻の中には生活に必要なものが溢れ、何不自由なく暮らし、

          「人力飛行機の為の演説草案」について