見出し画像

嫌な気持ちロンダリング

その嫌な気持ちのレイヤーを知る

生きていれば嫌な気持ちになることは多々あると思います。
そんな時、嫌な気持ちに振り回されずに
コントロールできたら良いと思いませんか?
更に、その嫌な気持ちを逆手に取って
自分のやるべきことを見えるようにする方法があるのです。
これから、その方法を説明していきます。

一言で嫌な気持ちになったと言いますが、
どこから発生した気持ちであるか分かりますか?

自分を嫌な気持ちにさせた悪者を探すわけではありません。
同じ嫌な気持ちと言っても、いくつかレイヤー(層)があるのです。

どういうことかと言いますと、
下記のいくつかの例があります。違いは分かりますでしょうか?

・足を負傷してしまって、歩くたびに痛みが走り、嫌な気持ちになる。
・会社での仕事で失敗し、チームに迷惑をかけてしまい、嫌な気持ちになる。
・会社から出向を命じられたが、実質的な降格人事なので、嫌な気持ちになる。
・高価な洋服をノリで買ったものの、買う必要が無かったことに、後で気づき、嫌な気持ちになる。
・日本人が国民性に付け込まれ、外国からいいように利用されているような気がして、嫌な気持ちになる。
・自分の住む町がイマイチ垢ぬけないため、他の町の人間から馬鹿にされているような気がして、嫌な気持ちになる。
・サラリーマンの自分は、自分の自由な時間が少なく思えて、嫌な気持ちになる。
・自営をしている自分は、コンスタントに収入が得られず、嫌な気持ちになる。
・自分が考えていることと違うことを押し付けられて、嫌な気持ちになる。
・優先度が低いと思っている仕事を、上司から先にやれと言われて、嫌な気持ちになる。

皆さんも、これに似たような経験があるのではないでしょうか?
これらは同じ嫌な気持ちといっても、全く違ったレイヤーからの感覚だったりします。

レイヤーの種類とはなんでしょうか?

1つ目は、生物としての感覚によるものです。

つまり、生命にかかわることへの反応です。
足を負傷して嫌な気持ちになったというのも、このレイヤーです。
生命にかかわること、自分の肉体に関わることで不都合なことが起きたときの反応なのです。

こんな話があります。
ある人が、タバコを目の敵にしていました。尋常でないくらい嫌っているのです。
その人から話を聞いてみると、生まれるときに未熟児に近い形で生まれたそうです。
最初、その人は、早産だったために未熟児に近い形で生まれたのだと思っていたそうですが、早産ではなく、ちゃんと十月十日を経て生まれていたそうです。
では、どうして、そうなったかというと、その人の母親が妊娠中にタバコを吸っていたそうです。
そのため、胎児の発育に必要な栄養分が届かずに十月十日を経ても未発達な状態になったのです。
これは、胎児にとっては生命にかかわる危機的状況です。その圧倒的な危機的状況を作り出したタバコというものを嫌悪するのも自然ななりゆきだったのです。
これも、生命にかかわることですから、生物として沸き上がった嫌な気持ちのレイヤーになります。

また、よく生理的に無理といった言葉をよく耳にしますが、実は、これもこのレイヤーの感覚によるものなのです。

2つ目は、動物としての感覚によるものです。

つまり、集団の中での自分の立ち位置や役割にかかわる感覚になります。
集団を形成する種類の動物にとっては、集団から、つま弾きにされることは生きていけないわけですから、とても恐怖に感じるのです。
集団にとって貢献することは必須なのです。
役立たず、無能などと言われると、とても嫌な気持ちになるのも、このことが根本にあるからです。
会社の仕事で失敗し、チームに迷惑をかけて、嫌な気持ちになるのも、このレイヤーの感覚になります。
会社などの仕事を通じたチームでは、利害関係での繋がりなので、この傾向は顕著にでますが、一見、利害関係が関係ないように見える友達同士の集団でも、この傾向は見られます。
集団を形成する動物的な性質を持つ以上、所属する集団に役に立っていないという気持ちは、その集団から排除される可能性が高まり、恐怖に感じてしまうのです。それが、このレイヤーの嫌な気持ちの根源になっているのです。

3つ目は、人類としての感覚によるものです。

つまり、権力構造と人間らしさ、感情、人情によるものです。
集団を形成する中で、自然とできるのが権力構造です。
降格人事を命じられて嫌な気持ちになるのも、このレイヤーの感覚になります。
権力構造は、権力を持てばハッピーといった単純なものではありません。
上位の権力を持った途端、その位置が当たり前の状態になり、それよりも下がることが耐えられないのです。

よく、生活レベルを一旦、上げてしまうと下げることができなくなると聞きますが、それと同じことなのです。
世界を動かすような権力者になろうとも、その位置から少しでも下がると、とてつもなく嫌な気持ちになるので、必死にその位置にしがみつき、さらには、もっと上に上がるために熾烈な戦いを繰り広げてしまうのです。

この不自由な権力構造を作ってしまうのも、人間らしさ、感情、人情が根本にあるためです。

さらに、衝動にかられてしまうのも、いたって人間らしいのです。
前述の高価な洋服をノリで買って必要が無かったことに後で気づき、嫌な気持ちになるというのも、衝動により突き動かされたからなのです。

続きはAmazonのKindle版で。。

光沢_嫌な気持ちロンダリング


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?