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ベートーベンの「交響曲第五番 ハ単調 作品67(運命)
いくらなんでもさすがにこの曲を人に薦めるのは気がひける、それくらい有名な曲。しかし、全曲を通して聴いたことがある人は意外と少ないのではないか。さらに、初めて耳にするのがCMやドラマ、バラエティ番組などのBGMとしてでは「ない」という日本人はひょっとしたらほとんどいないかもしれない。かくいう私も初めて「ジャジャジャジャーン」のイントロを耳にしたのは(いつどんな形でかは全く憶えていないが)間違いなくTVである。
小難しそうな表情の肖像画と過酷な生涯の物語もあいまってどうしても余計なバイアスをかけて聞いてしまうが、そういった固定観念を超えて非常に印象的な美しい旋律を持つ「永遠の名曲」である。特に最終楽章の美しさはまさに「感動的」。この曲を聴いていると、使い古され乱発される褒め言葉が、本来どれほどのものに使われるべきなのかを考えさせられる。1808年初演作品。