来るか？レトロアイドル！

　「青空娘」は1957年、「最高殊勲夫人」は1959年公開の映画です。どちらも監督は増村保造。主演は若尾文子さんです。若尾さんといえば昔ソフトバンクのCMで犬のお父さんの母親役をやられていたのを覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、ほとんどの人は「誰？それ？」かもしれません。今では90歳を超えられてメディアでも見かけなくなりましたが、いろんな映画やドラマに出演した大女優さんです。
 
　この映画に出演した当時は二十代の半ば。めちゃくちゃチャーミングです。この映画を観ていて思ったのですが、遠くない将来昔のスターとかアイドルがブレイクする日がきます。今は映像も音楽もアーカイブされていますから、いつの時代にどこで作られたものかは関係がありません。きのう作られたものも60年前に作られたものもいっせいに並べて自分の好きなものをセレクトできます。だから浜辺美波とTWICEの次にブレイクするのが若尾文子だったとしても何の不思議もないんです。
 
　以前、ジョージルーカスが死んだ俳優の映画化権を買い集めているという話がありましたが、ハリウッドでは亡くなったスターを主役にした映画を作っているとか、ミュージックビデオでも亡くなったメンバーをCG合成した新曲が発表されるとかいう事もよく耳にするようになりましたから、もうスターウォーズの新作にCGで作られた三船敏郎が出演しても誰も驚きません。
 
　どっちにしても今がレトロアイドルブレイク前夜である事に変わりはないとぼくは思っています。（ホントかなぁ？）