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世界一幸せな国はどこ?

 「世界の幸福度ランキング」というのが毎年発表されています。それによると常連のフィンランドが今年も1位でした。日本は51位です。ああ、ぼくたちはあんまり幸せじゃないんだなぁと思ったのでちょっと調べてみました。

この幸福度というのは GDP 平均寿命 他人への寛容度 社会的支援度 人生選択の自由度 社会の腐敗度 などの指標から決定されているそうです。

まずはGDPです。なんといっても先立つものは金ですからね。
 
・一人当たりのGDPは?
フィンランド54007.98ドル 日本33805.94ドル

やっぱりです!日本円にするとフィンランド798万円で日本499万円です。日本の一人あたりGDPはフィンランドの62.5%にすぎません。ちなみにビッグマックセットは日本で750円、フィンランドでは1,164円です。一人当たりGDPをビッグマックセットに換算するとフィンランド6,855個分、日本6,653個分です。あれ?あんまり変わらなくなっちゃったなんて言ってはいけません。

・次に平均寿命です。
フィンランド81.6歳、日本84.3歳

あれれ?日本の方が長生きですね。でも長生きしても元気じゃなきゃ意味がありません。

・平均健康寿命はどうでしょう?
 フィンランド71.4歳 日本74.1歳

日本の方がいいじゃん!そんなはずはありません。なんていっても日本はランキング51位ですから不幸なはずです。自殺する人も多いです。

・10万人あたりの自殺者数は?
フィンランド13.4人 日本12.2人

・おかしい!それじゃ10万人あたりの殺人件数は
フィンランド1.25件 日本0.23件

・10万人あたりの交通事故死亡者は?
フィンランド4.6人 日本2.2人

・10万人あたりの自然災害死亡者数は?
フィンランド4.1人 日本0.1人

そんなバカな!日本の完勝じゃないか!!いやいや、きっと幸福というのは「殺人とか交通事故とか自然災害とかで死んでしまうことが少なくて自殺することもなく元気で長生きすること」とは別なことに違いありません。

ちなみにこのランキングとは別の調査で「100歳まで生きたいですか?」というアンケートもありましたが、フィンランドは58%で日本は27%だったとのことです。つまりフィンランドでは日本人の倍くらいの割合で100歳まで長生きしたいと思ってる人がいるけど日本人のほうが3年くらい元気で長生きしちゃってるってことです。

幸福度はGDPと寿命以外にも 人への寛容度 社会的支援度 人生選択の自由度 社会の腐敗度などの指標によって決定されます。日本ではこれらの指標が軒並み低くなっているんです。GDPや寿命は客観的な数値として検証できますが、それ以外の指標はどうやって評価するのでしょうか?

これは「カントリルのはしご」とよばれる世論調査によって判定されるそうです。10段階のはしごがあるとして、あなたはその何段目にいると思いますか?というアンケートを取るらしいです。つまりかなり主観的な要素が入り込んでいるということです。 

 ってことは、日本人は「だれからも助けてらえないし、自分の人生を自分で決める事も許されず、ちょっとした間違いでも許される事がなく、おまけに世の中は腐りきっている」と思いながら かなり安全な場所で世界一健康で長生きしている、ということなのでしょうか?

こうやって見ていくとこのランキングってまるであてにならないような気もしますが、そんなはずはありません。なんとっても日本より幸福な国が50か国もあるのですから。きっとなにかが間違っている気がしますがそれが何かは全くわかりません。

さて、それでは世界一幸せな国はいったいどこなのでしょうか?それは どこかでだれかが自分よりも儲かっているとか、よそよりもここの方が安全だとか、自分が不幸なのは全部ひとのせいだとか思っていない人がたくさん住んでいる国のこと なんじゃないかなぁ?

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