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映画観賞会 私の殺した男 1932年

はい、こんにちは。こんにちは。熊川長太郎です。
今日ご紹介する映画はルビッチ監督の「私の殺した男」
 
怖いタイトルですねぇ。私の殺した男。怖い怖い殺人者の話でしょうか?そうじゃないんですね。戦争でドイツ人を殺しちゃったフランス人の男が ああ、どうして殺しちゃったんだろう、どうして殺さなきゃいけなかったんだろうって悩んで悩んでそうして教会に行って相談するのね。そうすると神父さんにそれは義務だったなんて言われるのね。そんな義務なんてあるか!って怒るのね。そうしてその男は自分が殺しちゃった男の家族に謝りに行くのね。ドイツ人のお父さんはお医者さんなのね。戦争が終わって1年たってるけどお父さんもお母さんもまだ息子がいなくなったことが悲しくて悲しくて忘れられないのね。その家族は息子の婚約者と3人で住んでいるのね。フランス人が息子の友達だと思って歓迎するのね。それでフランス人は自分がその家族の息子を殺しちゃったことを言えなくなっちゃうのね。さぁ、それからいったいどうなっちゃうんでしょうねぇ、いうお話しです。


 監督はエルンスト・ルビッチ。ルビッチいうたら本当に本当に洒落た映画を撮るのがうまい人。「生きるべきか死ぬべきか」「桃色の店」「淑女超特急」粋な、洒落た映画をたくさんたくさん撮りました。この人はアシュケナージ・ユダヤ人なのね。ドイツから逃れてアメリカに来てパラマウントでこの映画を撮ったのね。第一次世界大戦が終わって第二次世界大戦がはじまる前。フランス人の男が言うのね、この戦争でたくさんの人が死んだ。900万人も死んだ。それなのにまた戦争の準備をしている。この次の戦争では9,000万人が死んでしまうかもしれない。その時になってはじめて人々は気づくんだ。でもそれじゃ遅いんだ。言うのね。
 
ルビッチは本当に粋な演出で戦争しちゃいかんいうことを教えてくれるのね。この映画はそういう映画ですよ。よかったら観てみてくださいね。それではまたお会いしましょう。さよなら。

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