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リバーブックス日記 2024.10.24(木)

2024.10.24(木)曇り 21/27℃

10時起床。覚醒と起床はまったく別物で、9時過ぎには目覚めて顔洗ったりしてたのだけど、またベッドに戻って、スマホでメールの返事やら本のリサーチやら発注やら、仕事をする。実は本屋の店以外の事務仕事は、意外と高度にオンライン化されているので、ほとんどスマホでできてしまう。個人事業主なので定例ミーティングもないし、上司からセールスフォースの記載漏れやら予算の進捗状況の確認がチャットでパカパカくることもない。午前中はゴロゴロしながら仕事して、これは夢じゃないかしら…と思いながら毎日過ごしている。夢なら覚めないでほしい。

昼過ぎに店に出勤。今日も暑い。クルマの外気温計が28℃を表示してておののく。化石燃料を燃やしてCO2を排出しながらクルマのなかで地球温暖化を心配する自分には矛盾を感じるけれど、荷物が少ない日はできるだけ自転車で来よう。

14時の開店後、ちらほらとご来店はあったものの、全体的にものすごく落ち着いている。言い換えるとぜんぜんお客様が来ないので、やきもきする。

お店あるあるで「来てもらっては困るタイミングでお客様は来る」というのがある。例えばちょっと用事で外に出かけるとか、空いた時間を見つけてご飯食べようとした矢先に来るとか。これは謎にどの業種の人に聞いてもあるあるで、実際僕も一瞬コンビニに行って戻ってきたら、お客様が待ってたことが何回もある。

逆説的に「暇な時にコンビニに行ってお客様を呼ぶ」というまじないみたいなことを思いついてやってみたけど、一度も来たことがない。謎。

昨日マフィン屋さんのクロツグミの杉山さんと話していて、店が暇な時は自分のやりたいことができるのだから、好きなことができて良いのだという境地に辿り着いた、と聞いてなるほどと思った。杉山さんはお店を始めて今年で10年目とのこと。先輩の実体験に基づく話は納得感があってありがたい。

気持ちを切り替えて、入荷本のチェックをする。特に気になる本はしっかり中も読む。横道誠・松本俊彦『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』(太田出版)。先月発売してすでに3刷になった話題の本だ。半分読んですでにめちゃくちゃ面白い。依存症、あるいは何かしらの物質、行為への依存が誰にでも萌芽があること、自分にも思い当たる節がありまくりで、めちゃくちゃ面白い。何より当事者である横道さんと松本さんの往復書簡が、誠実で、ユーモラスで、簡潔でわかりやすい。明日には読み終えるはずだから、感想をしっかりSNSに書いて売っていきたい。本を読むのも仕事だし、感想をSNSに投稿するのも仕事。幸せだ。夢なら覚めないでほしい。


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