それは人の手

今年亡くなった脳外科医が生前何度か特番で数回紹介されて
いたことがありまして。
紹介されるときの二つ名はもちろん「神の手」
 
わたしは医者じゃないので、その技術のすごさはわからないのですが
テレビで紹介されるんだし、まぁすごいですねぇと思っていました。
 
その後、その脳外科医が執刀した手術に失敗したから裁判だ!って
事例が発生しまして、ネットニュースにも取り上げられたんですけど
わたしそこに違和感を持ちました。
 
わたしも脳ではない外科手術を受けたことがあるのですが
執刀前には必ず説明を受けて一筆書くわけですが、その説明では
必ず手術後のリスクがあることも説明されます。
 
前述の裁判の内容はあえて検索していないので、内容については
記憶にないのですが、その後の展開として医療事故として認められ
脳外科医に対して云々って続報は目にしていないので更なる大事には
ないっていないのでしょうけど、そう(裁判)なってしまった一因としては
メディアによる脳外科医の過剰な持ち上げがあったようにも思います。
 
「神の手」だから失敗するはずがないってね。
 
いや、他の医者が驚愕する技術を持っていたとしてもそれは
「すごい医者の手」に過ぎないわけで「神の手」ではない。
人のやることなんだから「失敗しないはずがない」んですよね。
失敗する可能性は低いかもしれないってだけで。
 
創作を何かを指摘する材料にするのはフェアじゃないとは
思っていますが。
やっぱり、医療ドラマ等で「失敗して云々」って話は基本
盛り上がらないと思うんですよ、最終的に大逆転があるとかは別。
 
医者が失敗した。
明らかに医者の技術経験不足だと判断される。
表舞台から消えました。
了 

そんな話…暗い話…絶望しかない話…まぁ小説ならありそうですけど
映像は…ないんじゃないですか?
シンプルに見たくないもの。
 
はい、成功するんですよねわかります。
って創作を見すぎた影響が多少なりともあるから「神の手」という
言葉が過大評価されて「あの」ような事例が起きたのではないかなと
愚考しています。

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