"かわいい" のはなし
はじめまして。つい先日、女子大生というブランドを失ってしまった感性デザイン部のスーパーアルバイトです。日本では女子大生の幸福度が一番高いらしいので、これからは堕ちていくのみですね。
「日本人ってめちゃくちゃ "かわいい" って言葉使うけど、実際どういう意味なの?」
同じゼミの外国人の友人にこう問われたとき、正直、わかんねぇや! と思いました。そこで今回わたしは、女子大生の "かわいい" について考えてみました。
とりあえずの "かわいい"
特に若い人たちは、同じ言葉や意味が広すぎる言葉をとりあえず使いがちです。「やばい」とか、「それな」など、皆さんも聞いたことや使ったことがあるはず。
それと同じような感じで "かわいい" も使ってるんじゃないでしょうか。
そこに感情はありません、とりあえずです(わたしの場合)。
ちなみにインスタグラムのいいねとか、別にいいねと思ってなくてもします(わたしの場合)。
それとも似ていますね。
とりあえずの "かわいい" は、"かわいい" という名前の「いいねボタン」なのだと思います。
仲間意識をつくる "かわいい"
たとえば何人かで一緒に買い物をしていて、誰かが「え〜〜〜みてみてこれかわいくない!?」と言った場合、他の子たちがとる行動の選択肢は1つですね。
「え!ほんとだ!かわいい!!」
たとえそれのどこがかわいいのかわからなくても、仲間意識をつくるため、"かわいい" は必須です。
仲間意識を作るために "かわいい" が使われるとき、対象のモノが本当にかわいいかどうかは重要ではありません。
「わたしたち、この "かわいい" っていう感情を理解しあってるし、共有してる〜〜」
という感覚が女のコたちにとっては重要なんです(たぶんね)。
そうやって自分たちだけの世界を無理やり作り出すことによって、仲間意識を強めていきます。小学生の頃にしていた交換ノートとおんなじですね(今の子はしないのかしら)。
結局 "かわいい" ってなに?
結局、女子大生の言う "かわいい" ってとても曖昧な言葉なんだと思います。曖昧だからこそ「とりあえず」で使われてみたり、友人との仲間意識の確認に使われたりするんじゃないでしょうか。
冒頭の彼女の問い「実際どういう意味なの?」に答えるとすると、結局、わかんねぇや! です。
だって、きっと、「こういう場合に、こういうヒト
・モノに使えます」なんていう決まりはないんですから。
ただ、"かわいい" という言葉は、女子大生にとって大切な言葉だろうなと思います。なぜって、なくなったら本格的に「ほんとそれ」くらいしか喋らなくなるもん。
"かわいい" の呪縛
最後に、わたしが海外に行って強く感じたことを書きます。
わたしは大学のプログラムで、一年ほど北欧フィンランドで暮らしていました。
帰国して周りを見渡してみると、本当にオシャレに気を使っていて、かわいい子が多い! 大学行くだけなのになんでそんなにかわいいの? 日本人女子のそういうところとても好きです。
でもだからこそ、日本の若い女の子は 、かわいくなければいけないと思い込んでしまって、"かわいい" の呪縛に縛られてしまっている人がとても多いように感じます。
"かわいい" の意味は曖昧で、いろいろな "かわいい" があっていいはずなのに、なぜかこの時だけ女の子たちにとっての "かわいい" の意味ははっきりしています。それは、周りの人からかわいいと思われること。
そうではなく、自分の思う "かわいい" を大切にできたら、もっとハッピーになるんじゃないでしょうか。
つまり、わたしが言いたいのは
みんなかわいいよ!!!
ということでした。
それでは、また。
もしよかったらアレしてください。