理想の美容師像とは何か?今までの美容人生25年間の経験を振り返ってみました。
1:はじめに
はじめまして。小さな美容室で日々楽しく経営しています42才の美容師です。
自分の美容人生もおそらく半分が終わろうとしています。ふと思った事は、自分の人生って
どんなんだったのか?を、自分で振り返って
みたくなり私が美容人生25年で経験した事を
アシスタント時代からオーナーになるまで、
オーナーになってから今に至る迄を段階に
分けて振り返ってみました。
これからの人生もお客様に必要とされる
生涯美容師であるために、今までの経験を
何か形に残しておきたく書き始めました。
ここ最近『年を取って良かったな』って
思う事は、今後人生につまずいた時に
経験という大きな大きな人生の財産があり、
自分は文字として書き残しておく事で
読み返し、ヒントを得たいと思いました。
そこには、数々の経験に基づいた答えが
隠れていて、こうする事で落ちていた気持ちが
楽になったり、こんなことをすればお客様に
喜んでいただけたりとか、些細な事がきっかけで売上が上がったり逆に、クレームに繋がってしまったりと様々な事が経験により全てが
今の自分の宝物になっています。
これから美容師になろうとしている方、
サロンをオープンしようとしている方など
皆様にほんの少しでも参考になって
実行して頂ければ幸いです。
後、何しろ今まで美容師の事以外、
ろくに勉強をしてきたことがないので
文章や言葉の表現が上手くないので、
ご理解いただきたいと思います。
2:何故美容師なのか?
2−1 過去の時間
僕は、小学生の頃から夢を美容師と
思っていました。
母の髪にロッドが巻かれている姿が
僕の当時のワクワク感でした。
皆様もパン屋さんになろうかなぁ?花屋さんに
なろうかなぁ?色んな夢を持って学生時代を
過ごしてきたあなた(私)は、その中から美容師という素晴らしい華やかな職業を選び、
一人でも多くのお客様や新人スタッフに
愛される美容師になる為に
努力してきたと思います。
当然、今も努力と工夫を日々続けていると
思います。
しかしながら、その思い描いていた美容師像が、現実と少し違っていたり、現状の自分の思想が
迷いになっていたら
あの、ワクワクしていた頃の自分を
思い出してみてはいかがでしょうか?
なぜ、ワクワクしていたのか?
なぜ毎日新鮮で笑顔いっぱいだったのか?
随分前の事なので忘れてしまっている
自分がいるかもしれません。
毎日、楽しい事ばかりではなくカラーやパーマが上手く表現出来なかったり、ご指名がなかなか
頂けなかったり先輩から叱られたり、
売上が思う様に上がらなかったりと
色んな事に美容師はぶつかります。異業種の方も業務内容は異なりますが同じだと思います。
それが美容師として社会人としての成長だと
思うのですが、そんな日々に心が疲れてきます。
わたしはそうして行き詰まった時は、もう片付けてしまった真っ黒に箇条書きをしていたノートを必死に探し読み返す事もあります。
決して無駄な時間ではなく、そこにすごく
大切なヒントがあるかもしれません。
アシスタント時代に先輩に言っていただいた心に響いた言葉や、その時は分からなかったコツ
などもぎっしり自分の手で、自分でしか解らない暗号で書き残しているはずです。
月日が経つと覚えないといけない事が多くなり、基本中の基本の「書く」とういう事が
めんどくさくなってきます。
そして、上の立場になってくると書き残すという事にプライドと経験が邪魔してしまい
聞くだけで大丈夫なプライド人間に仕上がって
しまいます。
「書く」という事がどれほど大切な事かを
自分が一番知っているはずなのに。
「しっかりメモ取れよ」って言ってる自分が
一番取るべきなんです。
将来の自分に、しっかりと残してあげないと
いけません。未来の自分は、今の自分のメモを
元に進化していくので必ず残してあげて下さい。そこには、その時の夢や希望がぎっしり詰まっています。それこそが、「新鮮さ」だと思います。
この、新鮮な気持ちを年齢を重ねようと
持ち続けることが大切なのではないでしょうか?
そして、新鮮なノートの保管場所もしっかりと
決めて下さい。迷った時、つまづいた時にすぐに取り出せるように。
そんな心が疲れてきた時こそ過去のメモが欲しい時こそ、当時感じていた自分の美容師像を
思い返す時期に差し掛かっているかもしれませんね。すごく、スッキリした気持ちになりますよ。
是非、試してみてください。
また、人生にマニュアルや普通も絶対も
ありません。社会人の方も同じだと思います。
何故なら一人一人の思いが違うからです。当然、社会人としてのルールや規則は守らないと
いけませんが、今までやってきた自分の事は
信じてください。ここまでやってこれた自分を
褒めてあげて下さい。
1年頑張って美容師を諦めてしまうより、今までコツコツ続けてこれた事に価値があります。
例えば、必死で20分で60本をワインディングをしていたアシスタント時代
ワンレングスが真っ直ぐきれないから、ウィッグを切りまくっていた時代
一人でも多くのお客様にご来店いただく為に、
暑い日も寒い日もハンティングに
明け暮れていたスタイリスト時代を
思い出してみて下さい。
社会人の方であれば、無理な残業や業務内容、
行かなくてもよさそうな飲み会などなど。
でも、これも過去の時間ではありますが、
今感じることはこの数々の経験があってこそ
今の自分がいることをわかっている方も
多いんじゃないでしょうか?
どれもこれも、あなたが美容師や社会人に憧れ、がむしゃらに歩んできた過去の時間。
その時代に感じていたあの時のワクワク感。
そこに、今も当時と変わらない自分がいるか?
どうかが大切だと思います。
なぜ、数えきれない程ある職業の中でなぜ、
美容師(社会人)を選んだのかを
今一度見つめ直してみて下さい。
きっと、そこには自分が忘れてかけていた
憧れの美容師がいます。
さぁ、探しに行きましょう。
2ー2 本当の想い
私も、その中の一人で美容学校を卒業し、
ドキドキしながら入社日を迎え
晴れて美容師としてスタートを切った日を
今でも覚えています。
先輩方に迎えられ、一緒に頑張ろね!っと肩を
叩かれた事も鮮明に覚えています。
そこで必ず聞かれるのが、
「どんな美容師になりたい?」
「将来の夢は?」
みたいな事を聞かれたんじゃなかったですか?
ドキドキしながらも思わず、
「お客様に愛される美容師になりたいです。」
「先輩の役に立つように頑張ります。」
「独立してさらに上を目指したです。」
って答えた新人は、多いと思います。
何それって思うけど、それがその時の素直な
気持ちなんです。
でも、このお客様に愛される事がどれほど
難しく、複雑で繊細なものなのかが
その時はまだ当たり前ですが解らなかったです。
いいんです!長い年月をかけて自然と解っていくものですから。
美容学生が初めに思い描いている美容師像とは、大体こんな感じですね。
美容師のイメージって、
企業に入ってビシッとスーツを着て、
髪型は決まっていて、
ヒゲは剃って、
上下関係がガチガチのルールのはいやで、
また、上司から厳しく言われなくて
自分の思い通りに出来るだろうと大体こんな
感じで入社したと思います。
でも、フタを開けてみれば、美容師も一般企業と同じで華やかな毎日ではなく、むしろ反復の毎日です。
以外とガチガチのルールの中で仕事をする事に
思い描いていたズレがあり
大変なのは当たり前なんて思っていても、
『あ〜向いてないのかなぁ』とか
『あ〜しんどいなぁ』とか
『辞めたいなぁ〜』
なんて正直思った事も何回もありました。
何度も、言いますが
なぜあなたは美容師を選んだのか?
当時の夢はなんだったんですか?
が、答えなんです。
いろんな意見があって当たり前です。
美容師になりたいと思った時に、
「美容師なんて辞めてしまうんだろうなぁ」
なんて美容師像にはなかったはずだと思います。
これからの美容師人生をどうしていくのかも、
どうするのかも自分で決めて、
決して今置かれている環境や人のせいにせず、
今一度自分に問いかけてみて下さい。
そこには、なぜあなたは美容師なのか
本当の想いが必ずあるはずです。
そして、未来の自分にぽっかり空いた
空白の時間を書き残して上げて下さい。
今日は仕事をせずに、じっくり考える1日にしてもいいんじゃないでしょうか?
きっと、これからの美容師像に出会えるはずです。
どうしても、心の成長や経験が邪魔をしてしまい
夢や新鮮さが失われていきます。なので、前に進む事も大事ですが、今一度振り返る事も
すごく大切だと思います。
次は、スタイリストとしての売上の壁について
紹介します。
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