2024/7/7
昨日はライブがあった。日記を更新できなかったのもそのためだ。
実家でパスタを食べてから小岩に向かい、Studio Mというスタジオで練習してからBUSHBASHへ。開演前は雨が降り雷も鳴った時間帯もあったが無事リハを終えられた。
ぬかるみ派寄稿者にして我々世代随一の思想家でもある鵜山ユウジ君をはじめとして旧知の友人も何人か来てくれて本当に嬉しかったしありがたかった。実は同日アースダムでKLONNSとmoreru、Belmadigula等が出るイベントがあり、下北沢では明日の叙景とnhommeが対バンしていたらしく、もしかすると若いリスナーはそちらに流れたのかもしれないが、近年稀な密度の高い激情イベントになったのではないかと思う。
出順はMinakami→Gensenkan→agak→lang→MEIAN。
Minakamiは非常にソリッドな音が印象的で、初ライブとは思えない演奏だった。シングルコイルのギターのいいところが詰まっていたし、ボーカルが絶叫という感じで本当に凄かった。終演後ボーカルの方に声を掛けてもらい、ANCHORの話ができたのがよかった。
二番手の我々はやや緊張はありながらも、個人的にもいいパフォーマンスができたのではないかという気がする。最後の曲のラストのモッシュパート(!)で客に突っ込んでいってしまった。
agakは流石としか言いようがなく、一番好きな「価値」をやってくれてだいぶアガった(高鳥さん曰く私(黒羽)がツイートしてたからセトリに入れたそう、感謝)。今回大型のアンプヘッドを持ち込んでいたのは彼らだけで、こう書くと安っぽいが音への拘りが強いと毎度感じる。
langは実は初めて観たのだが、音もパフォーマンスも安定感を超えた何かに到達しており、こんな凄いバンドと対バンできたことに改めて震えた。一応ギタリストでありながらギターの音作りについてよくわかっていないのでなんとも言い難いが、出演バンドの中でも特に音場が広いと感じた。最後にやった新曲「Resounds At The Bottom」が素晴らしかった。「8月6日の朝 16マイルの心 嗚呼」。一番好きな曲は「詩ひとつ」で、最近よく聴いていたのだがやらなかった。またいつか近いうちに対バンしたい。
トリは盛岡から来たMEIAN。東北、あるいは北日本は昔から激情ハードコアが盛んな地であり、影響関係などはわからないがやはりシングルコイルのジャキっとしたオルタナ的音色がとても心地よかった(そういえば今日ハムバッカーのギターを使っていたのは意外にも我々だけだった)。後で話を聞くとメンバー間でかなり年齢差があるようだった。音源はかねてから聴いていたが、ライブを観ることができてよかった。
終演後は打ち上げにも参加し、今回の企画者のみちのくさんこと千田さんとも色々お話できた。思っていたよりずっと歳が上で驚いたのだが、最近は歳を取っても見た目が若い人が増えたと思う。これについてもいずれ何か書きたいが、下手に書くと凡庸なルッキズム批判的な何かになってしまいそうな気がする。
その後MEIANの車で小岩から新宿まで送ってもらい(ありがとうございました)、ソラスパというスーパー銭湯的な施設で風呂とサウナに入り、休憩スペースのソファで仮眠して昼行便に乗って京都へ帰った。ソラスパがいかに銭湯として酷いか、しかしそれ以上に土曜夜の歌舞伎町がいかに酷いものか色々言いたいところだが、疲れたのでこの辺りで以上とする。ともあれ無事イベントに参加できてよかったし、実りある一日になって本当によかった。感謝しかない。