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鼻に棒を突っ込む検査を克服した話

新年の旅行から岡山に帰還してからなんだか体の調子がよろしくない・・・

やたらと腰が痛む、腰が痛むのは私の場合発熱の予兆である。
仕事初めはすぐそこに迫ってきており、これは速めの対処が必要と感じロキソニンを投与する。

ロキソニンは偉大である、1時間も経たないうちに体は楽になった。ただ、楽になったという事はやはりこれは風邪の予兆に間違いない。
大した風邪でなければ早めの投薬で一晩寝てしまえばケロリと治ることもしばしば、それを期待して早々に布団に潜り込む。


2日目、まだ本格的に仕事が始まるわけではないが、準備のために出社する。自分の持ち場をこなせばいい日なので、他の人に感染リスクがないようにかなり時間をずらして1人仕事でこの日を終えることにする。

幸い風邪の雰囲気はあるものの微熱程度であった。


3日目、この日も同じように早朝に職場へ行き誰とも顔を合わさぬように自分の持ち場だけ用意を済ます。
今思えばこの無理が体調を悪化させたのかもしれない・・・(笑)

この日あたりに完治すると思っていたのだが、逆に夜から8度5分の熱がでてきた。これはさすがに明日も休むことを決断する。


4日目、熱が下がらないので病院に行く決意をする。しかし、約20年前の大学時代インフルエンザを患った時、鼻から棒を突っ込む検査をしたのだが、これが激痛の記憶でいわゆるトラウマになっていた。
なので風邪の気配がある時は極力早めの投薬をして自力で治すようにしていたのだ。

とはいえ、原因が分からないと職場にも迷惑をかけるというのは承知である。
年始という事で当番院以外は閉まっている状況、ネットで検索して見ず知らずのお医者様のお世話になることが決定・・・電話予約をすると16時に来院してくださいとのこと。
ここから近年稀にみる憂鬱と恐怖心が襲い掛かってきた、まるで予防注射前の子供のような気分にいい年をしてなっていた。

しかし無情にも時間は迫ってくるものである、熱も8度5分を維持して下がる気配はなく体調もすこぶる悪い、奥様の運転で意を決して病院へと向かう・・・大げさではあるが本当に怖かったのだ(笑)

一縷の望みは年月の経過とともに医療技術が進歩して、痛みが軽減されていることである。

病院の近くにケーキ屋さんがあったので検査を頑張ったらご褒美にケーキを買ってもらうことになった、まるで母と子である・・・(笑)

16時、病院駐車場に到着、看護師・医師ともに一所懸命に走り回って頑張ってくれている。
車内で検査を受けるのだが、待っている時間が本当になんとも言えない。
問診表を記入してその時を待つ、先生が近づいて来ていよいよだと腹を括る、いやな記憶が脳裏をよぎるが極力体の力を抜いて無の状態になろうと努力した。

大の大人なので、先生に怖いですとも言えず、ただただその時をまった・・・

先生は非常に手際よく私の鼻に例の棒を突っ込んだ、ズキっとした痛みが鼻の奥を刺激する。やはりキツイのか・・・と体に力が入った。
しかし、うっ!と思った時にはもう検査は終わっていた、全く痛くないと言うことは決してない、しかしかつて自分が経験したと思われる記憶の中の痛みに比べるとなんてことはなかった。
私の一縷の望みが現実となった瞬間だった、医療技術の進化、人間の進歩万歳である。

ついに大きなトラウマを克服したのだ、元来私はクスリ大好き、お医者さん大好きな人間であるのでこれは大きい進歩だ。

診断の結果、結局私はインフルエンザのA型であった。

だが、インフルエンザの場合は特効薬があるのでそれを処方してもらえるのは非常にありがたい。
薬を頂いて、速攻投与したのだが、その夜にはとてつもない汗をかいて、次の日にはすっかり良くなってしまった。
医学万歳である。

ちなみにご褒美に買った苺のショートケーキを美味しく頂いたのは言うまでもない。


5日目~7日目
すっかり快方に向かっている私だが、インフルエンザだったので出社まではもう数日間自宅待機という事になった。
職場の人には迷惑をかけたが、復帰したらしっかり働いて取り返すことにする。

私にとってはトラウマ克服という大きな一歩を踏み出せた年初となった、これは良いスタートなのか、悪いスタートなのか・・・
なんとも言えないがポジティブな気持ちで1年を始めようと思う(笑)

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