vol・5「スーパーマリオランド」
概要
ゲームボーイ本体と同時発売の2Dスクロールマリオ、1作目という点とハードの性能を考えると素晴らしい出来栄えであり、現在プレイする分には少しの時間潰しにちょうどいいボリュームです。
助け出す姫・敵キャラ・パワーアップアイテムなどが今作は設定が色々と独自路線なのも注目ポイントです。
内容
サラサランドを征服しに来たタタンガからデイジーを救うという、現代のマリオファンからは何のゲームか分からないような設定です。
デイジーは現在も活躍中ですが、今作が初登場となります。
基本のゲームシステムはファミコン等のマリオシリーズと特に相違はありません。
しかし、今作のみの細かい違いはいくつか見られます。まず操作性の違いで1番独特なのはジャンプ中における空中制御の違いです。
基本他のマリオシリーズは歩き、もしくは走りジャンプ中、進行方向と逆に十字キーを入力すると慣性が働く挙動になるのですが、今作は1度逆に押すとその場にとどまり垂直に落下する仕様になります。
続けて入力していると慣性は働きますが、慣れるまで少し時間がかかるでしょうし、それまでは難易度も高く感じるかもしれません。
そしてパワーアップアイテムにスーパーボールマリオというものが登場します。
見た目はファイアマリオに非常に似ていますが、ファイアのように地面をバウンドするのではなく、ボールを放った後、障害物に当たるまで斜めにボールが飛び続けます。
画面上に1つしか表示されることがなく、一定時間が経つか、画面から消えるかで次の球が打てるようになります。
全4ステージからの構成になっており、各ステージ全て雰囲気の違いBGMも非常にクオリティは高いです。
今回水中面は存在しませんが、代わりにシューティングステージが2面用意されており、いつもと違うマリオも楽しむことができるのも特徴的です。
感想
全4ステージとボリュームはやや控えめではありますが、ゲームボーイ初期作品としての完成度としては抜群であり、テンポも良いです。
マリオだけどなんかいつもと違う、そんな気分にさせてくれる少し不思議な作品です。
複雑化する現代のゲーム、ちょっとの空き時間に気楽にできる、今の時代にもこんなゲームが欲しいなと感じました。
難易度 ★★★★
内容量 ★
操作性 ★★
お薦め度★★★★