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人間とAI、境界線はどこにある?

AIはあたかも自分でものを考えているように見えますが果たして本当にそうでしょうか?そもそも考えるってどういう事でしょうか?
今回はAIと人間の違いについて考察してみました。


AIの生成結果は魔法でも何でもない

AIがどのようにデータを学習していくのかを以前ご紹介したことがあります。

こちらの記事では人間が一言一言間違った生成結果を丁寧に直している様子をご紹介しましたが、画像などの電子データであれば5000枚を5分で読み込むなど大量に高速な学習が可能です。

ただ、勘のいい方はお気づきかもしれませんがAIというのは

データがなければ生成できない

のです。
それゆえ生成結果は唯一無二のものになりますが、完全にオリジナルであるかというとそうではありません。
必ず元ネタが存在してその模倣だったりマッシュアップだったりするのです。

人間が物を考えるとはどういう事か?

AIは考えていると言えるのでしょうか?
そもそも考えるとはどういうことでしょうか?

私なりの見解を述べさせてもらうと考えるとは

インプットを受け入れて
一度自分の思考プロセスを回す

ということだと思っています。
人間だって生まれてから言葉を覚えて親や周りの環境から学習した膨大なデータをもとに物を考えます。その結果を文章や絵画などに表現するのであればそれは「人間による生成結果」です。
AIが学習データをもとに生成するのとプロセスは同じですね。

ただAIは背景を理解したり感情を理解することができません。
倫理的な問題や微妙なニュアンス、ケースバイケースによる個別の判断も難しいでしょう。

そう思うと

人間は精度高く考えられるが
AIの考えは精度が低い

という違いはあれどやはりAIも物を考えていると言えるのかもしれません。
考えるとは様々な状況を総合して判断するという側面もあるので
色んな状況を考慮して人間にとって最適な結果を生成することは
やはり難しいのでしょうね。

AIと人間の一番の違いは「意思があるか」

ただ決定的な違いは人間には意思があるということです。
AIは様々な要望に応えてくれますが自分から「これがしたい」と主張することはありません。そして生成におけるプロセスも自分の意思はなく人間が設定したものです。
自分がどうしたいか、何をすべきかを考えるのは自分でしかないのです。
細かいステップや段取りはしてくれますがそもそものゴールは自分で決めるしかありません。

AIしかいない世界は最終的に無になるかも

もし人間がいなくなってAIだけでやり取りする世界になったら、AIが無駄の削減を始めて最終的に何もなくなってしまうのではないかと思います。
AI自体に繫栄したいとか向上したいという思いはありません。
どこまでAIが普及してもその関係性から人間が外れることはないと思っています。AIは人間の目標達成を補助するためのツールであると言えるでしょう。


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