見出し画像

95后以降の「働く」価値観に合わせた人事制度設計の必要性

95后以降の価値観に合わせた人事制度設計が出来ないと
折角育てた社員が退職するかもしれません。

中国世代別に企業選びで重視するポイントについてのデータですが
85后以前と、95后意向を比較すると大きな変化があります。

不同年龄职场人求职更看重的因素

一番重要視しているのは青色の線「報酬」ですが、
65后・75后と比較して85后以降が報酬を重要視するのは
まだまだ貯蓄が必要な世代のため、妥当ですよね。

注目したの一番下の緑・ピンクの線です。
緑は「企業の価値観に共感し、仕事を通し理想のキャリアを実現する」、
ピンクは「仕事の強度・労働時間」を示しています。

「企業の価値観に共感し、仕事を通し理想のキャリアを実現する」
という項目については75后までは高く、企業内で自分の理想とするキャリアを構築する意欲が高かったことが示されています。しかし、85后以降はドンドン下がっていき、00后に至っては18.6%、つまり5人に1人も重要視していない状況です。併せるように、「仕事の強度、労働時間」についてはドンドン上昇しています。

つまり、
企業内で自分自身の理想キャリア形成(生き方)は期待せず、
自分の時間を十分に確保できる働き方を求めています。

私たち日系企業は、今後「頑張れば、課長・部長を目指す」といった
企業側の人事制度に即したキャリアプランだけでは、
社員のエンゲージメントを高めることは難しくなります。
社員のキャリアを応援し、一緒に創ことでエンゲージメントを高めていく
マインドチェンジが必要かもしれません。

95后が今後20代後半に差し掛かり、折角育成した優秀社員が相次いで退職していくようなことを避けるためにも、すぐに取り組むべきマインドチェンジと制度改定かなと思ってます。

いいなと思ったら応援しよう!