エミール・ガレを堪能したい
「美を結ぶ。美をひらく。美の交流が産んだ6つの物語」
サントリー美術館のリニューアル展第三弾の展示をもとにガレについて語りたいと思います。
最近はこういう東西文化がお互いに影響与えた的展示が流行っているのかな?
面白いなーと思ってます。
1.おしゃれランプ「ひとよ茸」
ガレはフランスのガラス工芸家で家具や陶磁器デザイナー。生家が家具工房でした。アール・ヌーヴォー!!!ってこゆことですよね、わかります。という作品をたくさん作りました。
アール・ヌーヴォーって、結局のところ王侯貴族が使うような家具を市民も使えるようになったってことだったんだよね、と個人的には理解しています。この「ひとよ茸」は電球が実用化に伴うガラスのランプシェードですね。
こういう、実用と装飾の融合がガレ!!なんでは?と考えています。
2.花器「バッタ」
ジャポニズムだよ、蒔絵に影響受けたよ、と言われる作品。
蒔絵?言われてみれば…。まあ、琳派のニオイはする気がしますね!ガレは芸術家というよりも、ディレクターでした。そのあたりは工房で自分はディレクションをしてガンガン作品を作っていた尾形光琳なんかと似ていたかもしれませんね。
そして、植物学者でもありました。
ガレの工房には「Ma racine est au food des bois」と掲げられていました。
これは「我が視線は森の奥に」というオランダの生物学者、ヤーコブ・モレスホットの言葉です。
3.北斎に影響されたと言われている「鯉魚文花瓶」
アール・ヌーヴォーの巨匠とか言われたりするガレさんですが、活動し始めた頃パリ万博で一大ムーブメントを起こしたのが「ジャポニズム」でした。中でも、緩衝材や包装紙として使われていた浮世絵には度肝を抜かれたようで、ガレもすっかり魅了されました。
4.花器「おだまき」
ここに描かれているおだまきの花は「マルケトリ」という技法で色とりどりの花が描かれています!これこそガレらしい!!というときめきを感じます。
5.サントリー美術館がすごくイイ!と思っている話
壺「風景」
森を表現した作品だよー!樹木とそこから覗く光!!!!奥にはおうちもうっすら見えるんだよー。この写真では無理かもー。ご想像ください。
サントリー美術館がいいところは子ども用のアートワークシートは素晴らしいです。なにがいいかというと、かなりの厚紙で出来ているところ。絵を見つけたら中を開いて解説が読めます。その作りもいい。
厚紙だと、子どもがそのまま中を開いて書くことができますよね。ちびっ子の筆圧でも耐えられる。台がなくても書ける!見つけたら解説読めて、スケッチ出来て、っていう素晴らしいシートです。
ぱちぱちぱち。素晴らしい!
とにかく、サントリー美術館は素敵なところなので、今後ともしょっちゅうお邪魔したいところですネ~
ミネアポリス展はいつ行けるのかしら…(チケット購入済)