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「真っ白な妖精」に心奪われた話。白が好き過ぎて好きの根源がどこにあるのか分解してみた。

昨年末に複数人で食事をした際に、とある方が全身「真っ白」なコーディネイトの服装をしていて、妖精のように見えた。もしも頭に西野カナ的な【ふわふわ帽子】を被っていたら、もはや惚れていたと思う。

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当時の西野カナが好きだった。wikipediaで調べてみると2009年12月の曲。もう12年も前になる。
僕は社会人2年目にして、まだ大学生気分が抜けず、仕事に恋に遊びに明け暮れていたときである。

クリスマスに東京へ行き、恵比寿ガーデンプレイスで西野カナのライブを見たことを覚えている。渋谷マルイの外壁に大きく西野カナのポスターが掛けられていた冬を、今でも鮮明に覚えている。

話を戻そう。

僕は西野カナが好きなのだ。

…。

いや、違う。西野カナではなくて、白色の話だ。

好きな色と服の話

僕は「白」が好きだ。白のイメージは冬。雪。純粋、無垢。
今日の話のサブタイトルは「好きな色がなぜ好きなのか分解してみる」だ。

自分が好きな色をいくつか挙げてみる

・白
・レインボー
・ピンク
・赤
・黒

この中でもとりわけ「白」が好きだと思う。次に好きなのはレインボー。
自分でも白いパンツや服は着る。ただし、好きだけどすぐに汚れてしまうのが難点で、実は好きすぎてそこまで着ない。すぐにコーヒーをこぼしたり、なぜだか白いパンツのときに限って、汚れがつくようなベンチなどに座ってしまうから…。

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[写真は夏の熊野古動]

冬は白のニットに黒のレザージャケット。この組み合わせが好きだ。女性が着る白ニットもいいのだけど、なんか男性が着る白ニットもいいよなぁなんて思っていたころ。

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お洒落をはき違えた大学時代

大学デビューちゃんな僕は、なぜだかいきなり「奇抜」なファッション=「お洒落の第一歩」だと勘違いし、レインボーのスカーフを首や腰に巻いていた。

ついたあだ名は「レインボー」。レインボーと言えば「けいくん」。

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[写真は大学卒業式の一コマ。レインボーストールを腰にまいていた時代]

今でもレインボー好きは相変わらずで、登山装備もやたらにレインボーである。ちなみに、登山道ですれ違った人から
「こんなに目がチカチカする服着てる人、始めて見たよ」と言われるくらいである。遭難しても、すぐに見つけてもらえるという自負がある。

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[写真は涸沢へ向かう途中。熊に遭遇しても大丈夫だろう]

レインボーのスカーフはもう巻かないが、最近でも靴の紐をレインボーにしたり、レインボーカラーのマフラーは巻いている。

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[2年前くらいの富士山世界遺産センターにて]

ビビットピンクな若かりし頃

20代後半の一時期、異常にピンクにハマっていた。なんでこんなにピンク好きなんだろう?ってくらいに、お気に入りのパーカー。

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[20代で一番チャラい時期からの反省⇒坊主]

ピンクのパーカーの下地は必ず黒。やはり黒も好きだと思う。バイクの色は赤。これまで乗った車は、赤が多い。ときには黄色も選んだけど、フェラーリレッドのイメージでスポーツカーやカッコイイものは赤!と相場は決まっている。(自分は原色系が好きなのだろうか。。)

ただ、アラフォー近くになってきて、この「ピンク」は今は着れないかな?とも思う。もう少し落ち着いたピンクというか、コーデしやすい色合いでないと。ビビッドも好きだけど、このときみたいにもう若くない。

PCやスマホの中の写真を振り返り、改めて自分の好きな色、服装を認識する。では、なぜこの色が好きなのか? やっとこさ本題である。

好きな色がなぜ好きか考えてみる

子供が絵具を使ってお絵描きをするとき、上の子は決まって「私は水色が好き!」という。下の子は黄色だ。

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「どうしてその色が好きなの?」と聞くと

「キレイ色だから!」と子供は答える。

「どの色もキレイだけど、どうして水色なの?」とさらに意地悪なお父さんは追及する。

「……。わかんない。好きだから好き」と子供。

「好き」に理由なんてない!

子供の答えを聞いて、それもそうだな…なんて思う。カップルが付き合いたての頃に「私のどこが好き?」なんて聞く場面があると思う。

「優しいところ」「笑顔が素敵なところ」…

色々な答えがあるけれど、一番の理由は「好きになったから好き」なのかもしれない。色についても同じだろうか。

大人になった今、もう一度、考えてみよう。
全色を考えると、さすがにキリがないので、一番好きな「白」と次に好きな「レインボー」について。

白が好きな理由

雪を連想する

僕は静岡県人のため、日本で一番降雪量が少なく、降雪確率が低い県であるため、雪が数年に一度降るだけででもテンション爆上がりである。大学時代は雪のある地方にいたが、ひどく感激しすぎて、夜中にひとり雪道を永遠に歩き続けていた。

しんしんと降る雪。

踏みしめる雪の「きゅっきゅ」という音とあの感覚。

寒いのに、寒くない。時間の流れを感じる。あの時間が好きだ。靴底に感じる雪の感触が、何か自分の心に響いているのかもしれない。

大学時代にスノボも好きになったし、それまでの人生で接してこなかった「雪」が特別なもののように感じられたのかもしれない。

そういえば、最近好き好んでいるマンガ・アニメに「ましろのおと」というのがある…。津軽三味線をテーマにし、主人公の名前は澤村雪だった。話が脱線するから、アニメの話はこの辺にしとく。

次の理由

純粋、無垢、汚れていない

白の持つイメージ。清らかだし、自分もそうありたいという想い。白いデニムのパンツを履いていれば「自分も清らかになる!」なんてわけではないけど、汚れていたくないと思う。中身はともかく、せめて外見だけでも白くピュアでいたい。

簡単に何かの色に染まってしまい、塗りつぶされてしまうけれど、その色自身になれる。僕の心の奥底に眠る変身願望のようなもの、なのかもしれない。

結婚式に着る白無垢は、相手の家に染まる、という意味があるとのこと。

白無垢の「白」には、「純潔」「嫁いだ家の家風に染まる」という意味があり、これから新しい家にお嫁に入る婚礼の衣装にふさわしいという、日本らしい理由があります。

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一度塗りつぶされたり、汚されたら、元にはもどれない。だから、白は貴重だし、価値がある。簡単に汚れてしまうから、儚い。そんなはかなさが好きなのかもしれない。

白は全てのはじまり。白紙。ここからのスタート。ゼロイチを作りたい、僕の気持ちを表しているようにも思う。

過去の恋愛についてふと思い出してみても、昔付き合った人が好んで白を着ていた…という記憶はなかった。よく、恋人が好きだった香水は自分も好きになる、なんてことがあるけど、僕にとっての白色は恋愛とはあまり紐づいていないようだ。

レインボーが好きな理由

単純にカラフルが好き。沢山の色があるとそれだけで華やかに感じるし、派手でいいじゃない。気分も高まる。音柱・宇髄天元(うずいてんげん)のように派手に生きていくのは嫌いじゃない。

レインボーは多様性を表すというけれど、僕は人間の中にも多面性はあると思っていて、自分の中の赤、青、黄色…その時々、場面、人付き合いによって見せるカラーが違うような気がしている。
どれか一つだけに決めない、複数の色があっていい、という考え。

ハイブリッドサラリーマンズクラブというオンラインサロンにはいって、個性を大切にする、自分らしさを大切にする、という雰囲気が好きで、その気持ちを表すために、バナーのデザインをさせてもらったことがある。
その時、レインボーに対する気持ちを書いたので、興味があれば一読してもらえると嬉しい。

その他の理由として、前述したように大学デビューして「レインボー」のイメージがついた。ネガティブなイメージではなくて、ポジティブな思い出として。「僕はレインボーなんだ!」と思える。

逆に言えば、
「こんなド派手なレインボー!他に誰が着こなせるんだい?」って気持ちで着る。自然と恥ずかしくもない。(痛いキャラとは思われてそう)。
大学時代のサークルの卒業アルバム的なものに、メッセージが残っていたけど、やはりレインボー色が強かったな…と改めて思った。

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[ 大学のテニスサークルの卒アルからの抜粋」

好きは思い出や気持ちと紐づく

そんなこんなで、好きな色をなぜ好きか?を分解してみた。僕の場合ではあるが、何かの思い出や思想に紐づいていることが多かった。

僕は、過去よりも今を重視するタイプの人間だと思う。過去の成功や失敗に囚われたり、引きずったりしたくない、とも思う。未来を見ながら「今」を全力で生きたい。

ただ、その「今」の自分は「過去」の自分の積み重ねで出来ている。

何か決断を下すとき、好きか嫌いか直観で選ぶとき、何が心地よくて何が心地良くないのか?

こうして時々感情を分解して、ルーツを探すために過去に潜って紐解くのも悪くないな…と思う。自分を知り、「今」を生きる。今できる「選択」の精度や感度を上げるために、過去を時々振り返る。

時間は「点」ではない。「線」だ。

僕の「好き」も絶えず連続的に繋がり、変化しているのかもしれない。過去と同じで全く変わっていないのかもしれない。
ただ、好きのルーツを知り、深く理解したことで、次にまた白い妖精が目の前に現れたとしても、心を奪われずに向き合えるのだと思う。たぶん。

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けいくん
いいんです、サポートなんてして頂かなくても。まだまだ未熟な僕です。暖かく見守ってくれるだけで。たまにスキください。でも、本当はサポートしてくれると嬉しいです!泣いて喜びます!!