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自分を責めても良くなれない
何か上手くいかなかった時、
反省は必要ですが、
自責感だけでは対処行動につながりません。
「自分が悪い」と自分を責めるのと、
自分の行動に責任を持つのは別物です。
ある「先延ばし」の研究*では
課題を先延ばしして自分を責めた人は
次の時も先延ばししてしまう確率が
自分を責めなかった人よりも高くなりました。
つまり、自分を過度に責める時
そんな失敗をするなんて
自分は"ダメな人間"と思ってしまう。
ダメ人間だから次もやっぱり失敗するのではないか
と無意識に思いこんでしまい、
次に成功するにはどうしたら良いかと対処法を
考えられなくなるのです。
でも、対処できていないと結局
同じ失敗を繰り返してしまうことになり
そうなると
やっぱり、思った通りダメだったとなります。
これを心理学では
自己成就的予言(self-fulfilling prophecy)
と呼んでいます。
そして、自分を責めて"ダメな人間"と思うのは
認知の歪みで言う「レッテル貼り」です。
「失敗」はあくまでも行為への判断であって
人格を否定するわけではありません。
"ダメな人"なんていないのです。
**Wohl, M., Pychyl, T. A., & Bennett, S. H. (2010).
"I forgive myself, now I can study: How self-forgiveness for procrastinating can reduce future procrastination", Personality and individual differences, 48(7), 803-808.