満足と達成感の違いは?
以前、つぶやいたものです。
“かも”というのが微妙な感じですが、
「満足したら絶対成長できなくなる」ともちろん断定できません。
心理というか”こころ”の事のこういうあいまいなところが嫌いな人が多いのかなと思います。数学のように絶対的な正解がない、これが正しいと断定できないところです。
全てのアスリート学生に常に当てはまることなんてもちろんないので、そういう考え方もあるのかぁと参考にしてもらえたらと思います。
まず、達成感について書きます。
本来、今までできなかったことができるようになった時、”やったぁ!できるようになったー”という達成感を感じるはずです。
けれども、大きな夢や目標を持っている時、その手前の段階で“小さな”壁を越えても先の道のりを考えるとあまり(あるいは全く)達成感を感じられないということはよくあると思います。
達成感をしっかりと味わう(認める)ことは次に進むために大事です。なぜなら、“できたこと”を認める体験が自己効力感につながります。この自己効力感(やったらできる感じ)のお陰で次の課題や問題にもやってみようという気になれるのです。
だから、大きな試合に勝ったりしなくても、日々の練習やトレーニングの中で“やったぁ!できた!”と達成感を感じて自己効力感を積み上げることができます。そしてそれが、翌日の練習のモチベーション向上になって練習の質が上がり、また、別の課題ができるようになって、、、と好循環が続くのです。
では、満足はどうでしょう?
国語辞書で調べると
目標を達成して満足するということは
心が満たされた状態であり、
それ以上何かを望む必要がないということ。さらに、
完全であれば修正するところや課題もない、つまり伸びしろもないということになります。
これでは、次に向かって“やるぞー”という気持ちにはつながらないですね。
特に、大きな目標を達成した後に、モチベーションを維持するのが難しくなるのは当然です。
ということで、やっぱり
“満足は成長の芽を摘む”方向に向いていて、
達成感は自己効力感となって成長の助けになる感情であり、2つの感情には大きな違いがあると思います。