『裾を揺らし、凛とした空気をまとう』 ついつい歩き続けたくなるコート #EMMALIMBER
このコートを着ると、なぜか背筋が伸びて歩調も大きく颯爽と歩ける
街を歩くのが楽しくなるような、思わず早歩きをしたくなるコート
こんにちは。
EMMA LIMBER(えま・りんばー)デザイナーの山崎真理子です。
今週から、アイテムについての記事も書いていきます。
一個一個に愛情が詰まりすぎて、長くなってしまうかもしれないけど、よかったら読んでみてください。
今週は、EMMA LIMBERデビューに向け、2ページにわたる特集を組んでくださった雑誌『GISELe』でも起用されたこの一着。
生地を贅沢に使ったシルエットは後ろ姿まで抜かりなく、歩くたびになびいて、思わずすれ違う人が振り返ってしまう様を想像して作りました。
ずっと着たいと思える一着に仕上げるべく、トレンドに左右されにくいオーセンティックなヘリンボーン生地を使用した『Flare Trench Coat』。
この生地を選んだ理由は、ネップ(糸のかたまり)のある糸を織り込んだことによる立体感。
素材自体は軽いのに厚みがあって、お値段よりも上質に見える生地です。
デザインのアクセントとなるベルト部分のパイピングには、しぼ感のある合皮をセレクト。長く着てもらいたいので、お手入れが簡単にできるように、あえて合皮を使用しています。
そして、先日のお披露目会で一番人気だったのが、こちらのカラー。
アクセントカラーとしてご用意していた目にも鮮やかなグリーン。パイピングは柔らかなベージュを差しています。ウール混の素材を使用しているので、ヘリンボーンよりも重みはありますが、この重みがあってこそ、裾の揺れ方がゆったりとして、また違う魅力が。
見慣れない色だとびっくりされるかもしれませんが、羽織った方々から「顔色がパッと明るくなる!」とご好評いただきました。ワードローブが暗い色に染まりがちな季節だからこそ、おすすめしたいお色です。
(サンプルからお気に入り。着る度についくるくるしたくなってしまう…)
もうだいぶ長くなってしまったのですが、まだこだわりはありまして…(笑)。
袖は長めのフレアスリーブで、そのまま着ても指先がちらっと覗く絶妙丈。
袖の長さってとっても大事だと思うんです。袖から覗く手元の動きが美しいって、憧れるから。これを付属のベルトでキュッと絞れば、丸みを帯びたボリュームの袖にシルエットチェンジができます。
そして、たくさんの方が気が付き、気に入ってくださった裏地。
ヴィンテージを思わせる光沢感のあるペイズリー柄を使用しました。
朝ハンガーから取る時にパッと目にはいる裏地。着て歩くときも、裾がひるがえる度にチラチラと映る。自己満足かもしれないけれど、ディナーの時ふと誰かにアウターを預ける時に、「裏地まで気をつかっている女性」だなんて思ってもらえるかも、という淡い期待も込めて。
「裏地も可愛い!」というお声をいただく度に、意外とみなさんここが素敵だと嬉しいのかもな、と実感しました。こだわりを裏側にも。届いたことがとっても嬉しいです。
ボタンは裏地に合わせて光沢感のあるべっこうの物を。ふちが太めでレトロな雰囲気が好みで、見た瞬間に「これだ」と即決。
「アウターだから暖かさも必須だけど、重たすぎると手に取りにくい。」
「ボリュームがあるからって太って見えるのは嫌。」
冬のコーディネートはほぼアウターで決まるみたいなところがあるから、一番のお気に入りを選び抜きたい。アウターをどれにするかは、これからの時期とっても大切な問題です。
週に何日も着るものだからこそ、着るだけで小顔に見えたりメリハリのあるシルエットに仕立ててくれる一着がいい。
そんなわがままを全て盛り込んだトレンチコートです。
ヴィンテージショップでようやく見つけたような、誰かの偏愛が詰まった一着。
毎年毎年、「あぁ、買ってよかったなぁ」と思えるアウターでありたい、と願っています。
●お知らせ
EMMA LIMBER、ONLINE STOREのオープンが10月中旬に決定いたしました!それに先駆け、ティザーサイトが本日よりオープンします。
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