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金沢の水引かんざし

浅の川吉久 水引かんざし 
3点2500円(税込、2017年購入時)

あけましておめでとうございます。2022年、良い一年にしたいなと思います。そして今年こそ思う存分、旅行をしたいものです。お正月らしい写真をと思い、数年前の小物を引っ張り出しました。金沢のものです。

水引は古来より「結ぶ」「繋ぐ」という意味を持ち縁起物として多岐に渡り使用されてきました。髪飾り以外にもオリジナル商品多数作成しております。掲載している商品の他にも製作・販売しています。

金沢では加賀水引が伝統工芸として知られており、観光客向けの和小物屋さんが多くあります。王道の観光コース、ひがし茶屋街にて髪飾りを購入しました。

当時大学の卒業式を控えており、袴を決めたものの髪型をどうするか決めかねていました。着物屋さんやアクセサリーショップで買える髪飾りだと大きなコサージュのようなものが多く納得のいくものを探し出せず、かといってパールや生花、リボンには抵抗があり困っていました。和すぎても可愛らしすぎても違和感がある感じ。そんな中、観光中にちょうど良い髪飾りを発見。嬉しかったです。(物に限らず、本気で探すと見つからないのにふと出会う時ってありますけど、この現象に名前はあるのでしょうか。)

なにがちょうど良かったのか。まず華やかさです。晴れの日なので小さすぎる飾りでは寂しい印象になってしまう、かといってボリューム重視のヘアセットではやや古いし和装の品とつり合わない。地味派手なレベルを求めていたところ、伝統的な水引でありながら立体感のある飾りがしっくり来ました。

次に値段です。卒業式とその前後に写真を撮れば、あとは謝恩会や追いコンなどのためにお呼ばれドレスなるものに着替えてしまいます。和装をしているのは数時間ながら、袴に着付け、その他の小物にまあまあなお金を投じていますし、その後もドレスにバッグにヒールと諸々必要で、バランスを取って出費を抑えたいところです。かといって安物で妥協し、晴れの日に気に入らないものを身に着けるのは悲しい。なので一つ1000円前後の価格を見た時にはコスパ良いな⁉とつい思ってしまいました。

そして何よりちょうど良かったのが色です。ちょうど良い、というよりちょうど良くしていただきました。あーでもないと話しながら選んでいるとスタッフの方がお声掛けくださり、袴に合わせたい旨を伝えると、なんと作ってくださるとのお言葉。「袴の写真があれば合いそうな色で作っておきます、ピンと来なければそのまま店頭に並べるので気にせず〇時頃にいらしてください、観光楽しんできてください」と。ちょうど良いどころの話ではなく、申し訳ないやらありがたいやらたいへん感動しました。もちろん大満足で購入しました。

その日の状況にもよるかとは思いますが、HPに髪飾りのオーダーについて載っているのでご興味があれば是非ご覧になってほしいです。花だけではなく鶴などより華やかかつ大きな作品もあり、成人式やブライダル向けとしても販売されているようです。

人と人、また心と心を結ぶ縁起物の水引。金沢の旅の思い出として、卒業式の思い出として大切に残っています。





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