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【ドイツ暮らし】求めている答えと違う!と言われた就職面接

そんな感じのことを言われたのは、私の人生発のドイツでの就職面接。


面接なのに模範解答がある質問だったの?と思ってしまったが、


この時のインタビューで、ドイツはこんな感じの就職面接なのか・・・と多くを学んだし、打たれ強くなったと思う。


今回はそんな感じで、ドイツでの就職面接の話を少し。





ドイツで働き始めて4年になる。


この間、一度転職をしたし、全て順調♪であったわけではない。


日本にいたって仕事をもらうのは大変である。



ただ「仕事を得る」という点では、海外だと現地の人間と同じ土俵で戦わなきゃならないので、難易度的に言ったら日本より難しいと思う。





私はワーホリでドイツに来たので、就職活動とは無縁のはずだったが、軽いノリで就職面接を受けることになった。



というのも、ドイツで出会った友人に「そういえば、たまたま〇〇会社の求人を見つけたんだけど、受けてみれば?」と言われ、単純にその気になったのである。



私の前職を知っていた友人が、同じような業務の求人があると見つけてくれたのだ。



応募用に適当に履歴書を用意した。



初めて英語版を作ってみたので、相手先が望むような情報が書かれていたかどうかはわからない。


友人が私のために求人を見つけてくれたわけだし、ひとまず挑戦してみたい。



どうせ受けらないだろうなーと思って、履歴書だけ送ってみたのだが、なんと面接の連絡がきた。


書類審査は通ったようだ。


海外で通用するほどの職歴があったとは思わないが、こんな私を面接に呼んでくださるらしい。



これで「ひょっとして受かっちゃったりして?!」と調子に乗った私。



そこからは面接に向けた準備だったのだが・・・



日本みたいに「志望理由は?」とか「これまでの職歴は?」とか聞かれるのだろうか。


面接までそれほど時間もなく、何を準備したらいいのかもわからないので、


ひとまずYoutubeで面接の動画ばかり観ていた。笑




いざ面接に行ってみると、



優しそうだが仕事はバリバリできそうな30代くらいの女性が担当だった。



「ここのオフィスすぐわかりました?」とよくあるスモールトークから始まったのだが、


自己紹介は名前を言ったくらいで、すぐに本題に入った。


彼女が聞きたかったこと。



〇〇の業務の場合、あなたはどのように処理しますか。とか



上司から〇〇と指示された時にあなたはどのように対応しますか。みたいな



職歴とか長所とか短所とか、そんな当たり前のことを聞かれて面接が終わると思っていた私。



結構具体的な質問が飛んでくるではないか。


予想外の応用問題である。


予想外すぎて、事前に答えを用意していたわけもないため、ここは反射的に答えていくしかないと思い、



当たり障りない答えをしたと思う。



面接官である彼女の反応はというと、


お気に召さない返答、もしくは思っていたものと異なる返答がきた場合に、


「それは求めている答えではないわ。もっと詳しく説明してほしい。」とか
「その意見には賛成できないわ」みたいなことを余裕で言ってくる。



日本で就職面接の時に、こちらの意見を伝えた後に、面と向かって「その考え賛成できないよ」なんて言われたことなかったが・・・



でも「意見反対!」と言われたら、こちらもどう反応して良いのかわからず、



「じゃあどうすればいいんですかね?!」とまさかの質問返しをした。



でもそれがこの時の面接に至っては正解だったように思う。



面接ではなく、“意見交換“みたいにもなったが、この流れで面接官の彼女は私から本心を聞き出していたようにも感じた。



私にとっては高度な質問すぎて、文法やら発音やらも間違えまくりながら、ひとまず話しまくった。



あードイツ語完璧じゃないのバレちゃうじゃん・・・と悲しくなったが、そこに重点が置かれていないことを祈った。



この面接だが、間にちょこちょこ世間話を挟んだりしたが、気付けば1時間半くらい続いた。


だから、終わった時は達成感というより疲労感マックスだった。



こんな感じでドイツでの一発目の面接を終えたのである。



その後もいくつか就職面接を受けたが、この時の面接が一番疲れてストレスが溜まった。


もちろん1回目の面接ということもあるが。



ドイツで面接って大変なんだ・・・と思ってしまうかもしれないが、



意外とそうでもなくて、その後、転職するときに受けた会社は自己紹介と職歴だけみたいな典型的な就職面接だったし、


面接に呼ばれたのに、自己紹介くらいしかさせられず終わった面接もあったし。
案の定不採用で、最初から面接に呼ばないで欲しかった、と思ってしまったが。




日本と同じだが、受ける会社と担当する面接官によっても大きく変わってくると思う。



ひとつ言えることは、どんな質問でも軽ーく答えられるくらいのラフなノリと、ご学力が一番大切だと感じた。



もちろん、その会社が採用したいと思えるような優秀な人材であれば、語学力ももしかしたら不問なのだろうが。



今の仕事には満足しているが、あと何年か経って、ドイツ語も英語もネイティブです!みたいになれたら転職でステップアップしてみたいなーと漠然と考える今日この頃である。



今日はこの辺で。Ciao








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