長文好きのあなたに送る、note/ブログ執筆のススメ
Twitterのようなマイクロブログで、わざわざ長文を140字のつぶやきで書いて、3件以上に分けてそれらをまとめたスレッドにして書き連ねている人をよく見かける。そういう人に対しては、ここ1-2年くらいの私はとにかく「そういう長文こそブログか、せめてこのnoteのようなサービスかせめてFacebookでやれ」と言いたくなる。なんというか、ダラダラした長文を延々とフローとしてポストされていくのを見ると、とにかくイライラしてならないのだ。
まず、1投稿につき140字(半角英数字であれば280字)という制約のあるTwitterで長文を書き連ねよう、という発想自体が間違いである。
Tweetすなわち鳥の囀りのような意味もなく感情(みなさんの大好きな「お気持ち」)を思うがままに垂れ流すだけならそういう運用もありだろう。だが、リンクの貼り付けに止まらない情報や複数メディアの共有だとか、アジテートなり衒学なり「議論」(大概はそういう名の罵り合い)なり何でもいいから何か意味のある主張をしたいなら、とにかく1個の記事に纏めてドンと投稿すれば良いだけの話である。
某匿名掲示板の長文が忌避される文化に浴してきた身故か、Twitterがかの掲示板の後継のようなものと言われているにも関わらず、なぜ長文忌避だけは輸入されなかったのかとひどく惜しく思う。(悲しいことに、いくら有益な情報を記録しても、拡散力は今やTwitterの方がブログのそれを遥かに上回っているのだが)
それに情報をキュレートしたり「議論」するために論理的な文章を書き連ねたりするなら、スマートフォンでも編集時に文章の前後関係が解るようなサービスを使えばよいのだ。
マイクロブログのスレッドで書き連ねている人ほど、話の流れがグチャグチャになって読んでいて意味がわからなくなるという現象が多々発生している。これは匿名アカウントだけでなく、著名人でもそういう人がたまに見かけられる。(特にTwitterではあらゆる投稿について感情的な反応がすぐ飛んで来やすいのも加えて)プラットフォームが進化してもユーザが残念になる一例として、ブログやFacebookに活動の拠点を置いていた人が、Twitterにシフトしたときに文章のスキルが劣化していくのはもはや定番といえよう。私も(スレッド機能含めて)Twitterを使っていた頃は、情報を精査したりあるものを一度見てもそれについて熟考したり、筋道の通った文章を書いたりする能力が日に日に落ちていくのを我ながら実感していた。ツールがスマートになってもユーザがダムになってはいけないのだ。
それにスレッド形式は、Twitter公式のモーメント機能やTogetterのようなまとめ機能を使うならまだしも、ただ漠然と読んでいるだけでは、先の論理の不整合も含めて読み手にも少なからずストレスを与えることもありうる。きっと私以外にも、字数制限がある複数の投稿を目で追っていくことへの苦痛を感じている方はきっといるはずだ。そんな長文を意気揚々と書き連ねるのだったら字数制限のほぼないブログでやれよ、と。
以上が、私が長文を書くならマイクロブログのスレッドよりもブログやnoteなどをおすすめする理由である。
ところで日本法人のTwitterが、投稿の呼称を「つぶやき」から「ツイート」に変更したのはいつからだろうか(というか前者はそもそも使っていたのだろうか)。前者の方が本社の元来持っていたフィーチャフォンのSMSで投稿する仕様に倣ったものに思えるし、それに動物の鳴き声というよりは人の独り言のようなものを思わせられるから、いくら不健全なことを言ってもまだマシだと思えるのだが。