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トロント交換留学ⅰ 4か月め、渡航前の疑問に答える

京都大学に在籍しながら、トロント大学で約1年間の交換留学をしています。8月の終わりにこちらに来て、折り返し地点を過ぎました。振り返りもかねて、留学前に気になっていたことを何となくまとめてみようと思います。
めちゃめちゃ長いので、気になるところだけ読んでいただけると嬉しいです!所属するコミュニティや接する人にもかなり左右されると思うので、あくまで参考までにお付き合いください。


トロント大学の雰囲気について


個人的な印象だと、京都大学が探究や教養としての知を重んじる雰囲気なのに比べて、トロント大学はよりスキルとしての知、上昇志向のイメージがあります。(完全に個人の感想です、履修科目にもよると思います‥!!)
課題や試験をフル活用して学生に学び続けさせるトロント大学の環境はなかなかハードです。でも、確実に勉強時間は増えました。格段に。

設備がとても充実していて、建物もきれいです。図書館がたくさんあって、図書館巡りを趣味にしている子がいたほど。ハリーポッター系建築からモダンな建物まで、お気に入り探しが楽しいのだそうです。

university collegeの図書館


総合人間学部でいろいろな授業を好きなように取っているのと同じように、トロント大学のFaculty of Arts and Scienceでは、文理問わずかなり広い分野から履修を組むことができます。
秋学期は、都市計画やジェンダー論、美術史、ディアスポラ研究の講義を受けました。特に都市計画とディアスポラの授業は、日本とは違う移民政策の影響がたくさん見られて面白かったです。ジェンダーの授業は、ありえんくらいリベラルな雰囲気です。びっくりした。

秋学期開始時に冬学期分まで履修を組むのですが、途中で変えたり落としたりもできます。私は秋・冬学期でそれぞれ4コースずつ履修する予定です。日本と単位の数え方が違ってややこしいですが、交換留学生が1学期に履修できるのは3~5コースです。
秋は当初5コース入れていたのですが、ちょっとしんどくて1つ取り消しました。1~2回生レベルのものを4つで、2回生の自分にはちょうどよかったです。

友人関係


友だちを作るのがなかなか難しいと言われています。わたしは日本人や日本に興味のある人が集まるコミュニティに顔を出したり、留学生をサポートするクラブにお世話になったりして知り合いを増やしました。あとは偶然知り合った人と仲良くなったり。交換留学生がたくさんいるので、そのグループで仲良くなった人もいます。京大に留学に来ていた人や、その知り合いを紹介してもらうこともありました。

冬休み、ケベックに旅行に行きました


一緒に図書館で勉強したり、ご飯を食べたり、観光や旅行をしたりしています。マルチリンガルが当たり前の環境で、わたしのつたない英語にもちゃんと耳を傾けてくれます。トロントの町全体が、非ネイティブに慣れている気がする。もともと内向的なのもあり、一人で過ごす時間がけっこう長いです。

住むところについて


基本的に、交換留学生がトロント大学の寮に入るのは(倍率、タイミング的に)難しいです。周りの提携している寮に入るか(ちょっと高いところも多いです)、e-mapleなどでシェアハウスを探すかしている人が多い気がします。
わたしはhomadormaというホームステイを探すサイトで、ホストマザー一人暮らし+複数の女子学生が住んでいる、食事なしのところを選びました。大学までは地下鉄で20分ほどです。家賃を900$くらいに抑えつつ、地下鉄の駅が近くて住みやすい環境なのでとても気に入っています。
家では一人になりたい派なので、ハウスメイトとはただの同居人の距離を保っています。

食べ物について


なんでもあります。うどん、納豆、コアラのマーチとかまでそろいます。お寿司屋さんも多いです。なので、少しお金を出せば日本食ロスにはならない気がします。
食費は日本に比べると高いです。特に外食をすると、日本で食べる倍くらいします。自炊や割引を上手にできればだいぶ抑えられます。野菜や果物、肉類は案外お手頃です。
多民族国家だけあって、世界各国の食材やレストランがあります。近所のスーパーを歩くだけでも、見たことのないものがいっぱいあります。食や料理が好きな人にとっては、なかなか楽しいところだと思います。

年越しそばも作れます 中華系スーパーの水餃子のせました


個人的な話ですが、ストレスで過食がひどくなってしまい、一時期10㎏近く太りました。いくらでもハイカロリー大容量食品が手に入る環境なので、食べ物に逃げがちな人は気を付けてください…!
大学のジムがすごく充実しているので、最近はダイエットもかねて泳ぎに行くなどしています。

衣服、化粧品について


服は最低限持って行って、あとは古着屋さんで見繕ったり、買い物に行ったりしてそろえています。実家から荷物を送ってもらったりもしました。EMSという配達便を使ってもらいました。
化粧品も同じ感じです。日本の化粧品は品質が良く人気があるようで、割高ですが簡単に手に入ります。髪が乾燥するので、ヘアケアに悩んでいます。
日本に比べて、トロントではすっぴんで外出するハードルが低いです。最近は、人と会う約束がなければメイクなしで一日出歩くこともしばしばです。いろいろな人がいすぎて、決まった可愛さや美しさの基準が成り立ちにくいのかもしれないなと思いました。

お金に関して

RBCという銀行で、確か留学生向けのプランがあったので口座を作りました。家賃などは、親にそこに入金してもらった分で支払っています。
wiseという送金アプリがあるのですが、いまいち使い方が分からず使っていません。友人が使っているのを見ると、便利そうです。日本にいる間に必要なステップがあるかもしれないので、確認してみてください。
業務スーパージャパンドリーム財団奨学金を頂いています。所得制限がなく、カナダだと月に20万円が支給されます。めちゃめちゃありがたいです。
アルバイトもできるようですが、トロント大学ではがっつりバイトをしている学生はあまり会ってない気がします。皆忙しいのかもしれない。
クレジットカードは全部で3枚持って来てます。セゾン(もともと持ってたもの)、ライフカード、楽天の家族カードです。それからRBCのデビットカードもあります。正直あまり違いを分かっていないのですが、カードによっては海外利用でポイントが付いたりもするようです。ライフカードは、一度簡単な申請をすると以後海外ポイントがついてきます。

治安に関して


悪くはないです。ホームレスが多いですが、特に何かをされるわけではありません。大麻が合法ですが、こちらも近づかなければ大丈夫です。

というようなことを聞きますが、正直夜に出歩くのは怖いし、変なにおいするし、大声で喧嘩したり目に見えない何かと交流していたりする方々をよく見かけます。日本でほのぼのと育った身としては、しっかり身の回りを警戒しながら上手に付き合っていくしかないなあと思っています。あとは格差や摩擦を目の当たりにして、いろいろと社会構造について考えることが増えました。

持ち物について


持ち物はいろいろな方がまとめてくれているのをみて準備しましたが、足りないものは特になかったです。トロントの9月ごろは意外とまだまだ夏だったので、紫外線対策と、ビーチに遊びに行ける服とサンダルがあると楽しいかもしれないです。ただ、今年の夏は異常な高温だったそうなので、普段がどんな感じかはわからないです。

8月末、夏



留学の動機や途中経過については次回のnoteにまとめようと思います!



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