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私の履歴書・番外編①

 『私の履歴書』をお読みいただきまして、ありがとうございます。
 まだの方は、先にお読みいただけると嬉しいです🎵

 私の履歴書の番外編として綴りたいのは、『私の履歴書』で綴ったような、苦しい結婚生活の中にあったできごとです。ちょうど、私の履歴書⑥の時期のことでした。

 旦那は、時々自分の仲の良い友人を自宅に呼びました。
 その中の1人に阿野人君(アノヒト君/仮名)という同級生の人物がいました。
 阿野人君は、旦那の友人の中でも比較的新しくできた人で、おとなしいタイプ。その頃の旦那は押しが強いタイプだったので、阿野人君は引っ張られるような感じで付き合っていたんだと思う。
 でもまぁ、旦那は旦那なりにその友人のことも気に入っていて、ちゃんと友人付き合いをしていました。

 旦那は、⑥の頃には、すっかり友人とも疎遠になっていた様子でした。それまで家によく遊びに来ていた友人達も見なくなり、話題にも上らなくなっていました。恐らく浮気相手に入れ込んで、友達付き合いが疎かになっていたんだろうと思います。

 で、⑥の頃、すっかり旦那の異常さに参っていた私は、そうだ、旦那の友人に相談してみよう、と思い立ちました。男同士だし、旦那を諭す、みたいなことをする期待はしてなかったものの、旦那が友人とまた関わるようになったら精神的に変化があるんじゃないかと思ったからです。

 阿野人君は、私と歳が近いこともあったし、何度も会っていたので私が話やすかったのもあり、早速メールで相談してみました。

 最初は、最近の旦那の阿野人君との様子はどうか、から始まり、思い切って旦那が浮気していて、とても困っている、ということをメールで相談しました。
 阿野人君は、浮気に関しては全く知らなかったそうですが、私が相当参っているのはわかったらしく、とりあえず会って話をしよう、と誘われました。

 私はとりあえず会いました。
 阿野人君は、話を聞く、というよりも、気晴らしをした方がいい、と勧められました。
 その頃にはほんと24時間そのことについて悩んでいた時期だったので、気晴らしができるのは、私もありがたいと思いました。

 といっても、自慢ではないのですが、私は元々1人が好きで恋愛も全く興味がない人間なのです。
 今の旦那との関係が終わったとして、『新しい恋で癒す』みたいな思考になることはありません。
 なんなら、旦那とのおかげですっかり男性嫌悪、男性不信にもなっていました。しかし、男の旦那のことを相談するには同類にした方が、何か道は開けるのでは、と考えたのです。
 
 しかし。
私の想いを他所に、『気晴らし』と称して一緒に出かけるうちに、阿野人君は、私と恋人関係になることを望み始めました。


 また、長くなってしまうので、ここで一旦切ります。
 お読みいただき、ありがとうございます💖

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