彼からの嬉しい言葉


前回(↑)、長くなるので省いた彼との会話があるので、書きとめたい。

彼と、夫のことを話した。
夫の趣味を聞かれて「釣り」と答えたら、「釣りする人は短気なんだよね」と彼。

それが当たっていたから「夫は短気で、今は私にキレなくなったけど、何かうまくいかないと1人でキレてる」と話した。

彼は仕事で、料理人と接する時期があって、料理人には釣りが趣味の人がわりといて、釣りをする≒短気 が成り立つことを知ったみたい。

私は夫から聞いて、餌替えをこまめにしたり、場所を替えた方がいいから、釣りは短気な人の方が向いていると知っていた。

その後の話で、私が人生設計に入れている夫の両親の遺産を、もし夫が独り占めにしたらどうするの? と聞かれた。

私は「夫はそんなことするわけないと思ってた、入ってくるお金は夫婦のものと思ってた」と言った。

彼は、夫のことを「ずるいな」と評価しているようだ。私に「好き」と言って、おだててなんでもやってもらってる、と言っていた。

私は、夫のことをずるいとは思っていなくて、わがままで勝手な人、でも悪気はない、と思っていた。 

夫は私のことを「家族、親戚のお姉さん」みたいに思っているらしい(年は同い年だが)。だからセックスするのが無理になってしまったと、ずいぶん前のセックスレスの話し合いでは言っていた。 

私は、夫の話とは別に、夫の成長過程で、義母が夫の性的な好奇心をからかったことも、セックスレスに影響していると思っている。

理由は特定できないけれど、夫は、生身の女性に興奮しない傾向があるのはたしか。

私としか会っていない彼にしたら、セックスもしないで、子どもの世話や家事をさせて、って思うのかな。それはそうなんだけど、夫のおかげで、専業主婦として安心して暮らせた面もある(いまは私も働かないとダメになったけど)。

ただ、モラハラは本当にしんどくて、筆舌につくしがたいものがあった。言葉では言えないほど大変だったし、今もそこそこ大変な結婚生活の辛酸の対価として、私は夫の両親が天寿をまっとうした後の遺産を当てにしている。

それを知っている彼から「もし遺産を旦那さんが独り占めしたら我慢できるの?」と聞かれた。

私は「それは、離婚するかも」と答えた。

彼は、私の話を聞いていて夫は子どもだと思うから、ジャイアンみたいに「お前のものは俺のもの 俺のものは俺のもの」になるんじゃないかと言っていた。

そして、彼の話は、予想外の方向へ。

「もし、ずっと先にエマさんが離婚して、その時に〇〇(彼の地元)の家が残っていたら、そこで一緒に暮らすかもしれない」

私は、驚いたけれど、嬉しかった。

彼は正確な言葉づかいをする方なのに、私がよければ、とは付け加えていなかった。

きっと私が彼を好きな気持ちは、すっかりわかられているんだろう。私は、本当にそんな話があったら、子どもや親のことなど状況が許せば、喜んでついていきそうだ。

彼からは、結婚願望もなくて、束縛されるのは苦手、1人の時間がないとダメと聞いていた。「一緒に暮らすかも」なんて、どうしたのかな。

驚いたけれど、リアクションの薄い私はうまく反応できず、ただ聞いただけになってしまった。

その場の勢いもあるとは思うけど、彼は、自分が言ったことは忘れない人だとは思う。

体の関係になる前に「どうしてそんなに仕事ができるのか」と聞いたら「強みは記憶力」と言っていたし、お酒も一滴も飲まないし。

もしも私が離婚したら、彼の故郷で一緒に暮らす話は、私のずっと先の選択肢一つになるのかもしれない。

彼は、警戒心が強いはずなのに、最近は私に心を許している感じがある。もちろん、彼は私がいつ何時いなくなっても大丈夫なように、予防線ははっていると思うけれど。

そうだとしても、私は彼が心を許してくれていることを決してむげにすることなく、大切にしていきたい。

たくさん傷ついてきた彼のことを傷つけたくない、と思っている。



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