「そういうところも合う」

彼とはホテルで会うことが多いけれど、たまに食事だけ一緒にする。

この間もご飯だけの日で、たくさん話せた。
2人で会うようになってまだ2ヶ月ぐらいで、おたがい知らないこともたくさんある。
今日は、職歴とか食べ物の好みについて話した。

彼「やっぱりパスタとかが好きなの?」
私「パスタも好きだし、和食も中華も何でも好きで、嫌いなものがないぐらい。でも激辛だけはあんまり」
彼「そういうところも合うのか。俺も辛いのが嫌」

「そういうところも合う」と言われたのが嬉しかった。「そういうところも」って、他のところも合うってこと?と思える。

他に、料理をぜんぜんしないという話を聞いた。保存のきく手料理を渡したことはあるけれど、また何か作ってあげようかな、と思ったりした。

あとは、彼が前の職場で働いているところがYouTubeに上がっているというので、それを一緒に見た。今より少し若い彼を堪能させてもらった。

彼は私に何でも話してくれる感じがあるし、仲良くなってきたな、と思う。私が寂しいと言ってからは、一緒に歩くときに手をつないでくれるようになった。たまに、つなぎそびれるけど。

若いときだったら「今日は手をつないでもらえなかった どうして?」と思うところだけど、今はただ単に「つなぎそびれたんだな」って思える。

彼の態度とか言葉から、嫌われていないことがわかる。警戒心が強くて職場でそこそこ仲良い人ともLINE交換していないぐらいだし、2人で会ってるだけでもかなり好かれているはず。こんなふうに思えるのは、年を重ねて冷静に考えられるようになったからだと思う。

でも、体の関係もあるのに、私の方からも手をつなげないって何なんだろう。ホテル以外でのスキンシップがハードル高い。彼は受け身の人だから、こうしてほしいとお願いするか、私から行くしかないんだけど、私も受け身だから、なかなかできない。

話を変えて、もともと彼は「彼女は作らない」「恋愛する気がない」という人だから、私への言葉の愛情表現はあんまりない。

それなのに彼の方から自発的に「大好き」も「好き」も言ってもらったことがある。ずっと覚えていようと思ってる。もうこれ以上は望めないぐらい。

…なんだけど、彼が「恋愛する気がない」なんて言わない人で、もっと“好き好き”言ってくれたら、いいだろうなとは思う。

彼が言わないからなのか、私も彼に「好き」とはあまり言わない。今度、私の方からの愛情表現は全開にしてみようかな。

好きとかはめったに言われないから「そういうところも合うのか」という言葉にも、すごく価値を感じる。 

彼は私のことを「合う」って思ってくれてる。それがすごく嬉しい。

食の好み以外でこれまで合うと話したことは、血液型の相性、人混みが嫌なこと、音楽の趣味(一部)、職場でどの人が好きか、仕事をまじめにやること、など。
 
挙げてみると、そんなにない。
それと、忘れてはいけないことで、体の相性も合うと言ってくれる。私もそう思う。

彼が初めのうちから血液型のことを言っていて(ちなみに彼がA、私がO)、2人とも「合うんだな」という思いながら過ごしてきた気がする。

でも実際は、血液型というよりも、彼自身が「怒られるのが好きじゃない」「だから人に何か言う時も言葉に気をつける」と教えてくれていたから、私も自然と言葉選びに気をつけて、ぶつかることがなかったんだと思う。

彼の方でも同じように、私に対して疑問を感じても言わないようにしてくれているかもしれない。

本当は彼に、健康のためには少しでも料理をした方がいい、と言いたい。それも言わないぐらいに気をつけている。折を見て、言葉も選んで、伝えられそうなら伝えようと思う。

ただ、2人の関係に関する重要なことでは本音を言おうと思っている。

本当に合うなぁ、というところもあり、おたがいに気をつけているところもあって、今うまくいっているのかな、と思う。


 


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