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役割を脱ぐひとり時間
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仕事の休みを取って、平日にひとりでぷらっとでかけるのが好き。
この日は朝早く家を出て鎌倉へ。
事前に調べておいたカフェで朝ごはん。
路地を入ったところにある小さなお店で、
窓際の席を案内してくれた。
店内は私だけ。ラッキーだ。
ホットドッグとコーヒーを注文する。
プリプリのソーセージとパンが香ばしくておいしい。
コーヒーとの相性抜群。
朝の光を浴びながら、のんびりおいしい朝ごはんが食べられることが、たまらなくうれしい。
時折、常連さんと思しき人がコーヒーをテイクアウトしにきたり、今日は挨拶だけという感じで声をかけたりしていた。
家の近くにこんな素敵なカフェがあってうらやましい。
§
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竹の庭をゆっくりと歩いて、お抹茶を。
落雁がかわいい。
抹茶の苦味、落雁の甘み。
学生時代に少し茶道をやっていたので、
その頃のことを思い出して懐かしい気持ちになった。
ひとりだと心ゆくまで竹を眺めたり、
風が吹き抜ける音に耳を傾けたりできるのがいい。
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ランチはチーズがおいしいお店へ。
ここでランチをするのは3回目。
いつも女性客でいっぱいの人気店。
前菜盛り合わせは色々なものを少しずついただけるのがうれしい。
おいしくてしあわせな時間を過ごすことができた。
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心が静かになれるお寺。
このお寺は私にとっては感謝しても感謝しきれない特別な場所。
人生の岐路に立った時、いつもそっと背中を押してくれた。
母、妻、社会人、娘…そういう自分の持つ役割を一旦横に置いて自分はどうしたいのかな?どう感じているのかな?と耳を澄ませる。
今回も境内を渡る風、丁寧に手入れさた庭、鳥のさえずりが心地よくて気づいたらかなり長い時間を過ごしていた。
§
日々慌ただしく過ぎていく中で、
ちょっぴり立ち止まりたくなった時は、
ひとりで過ごす。
全然完壁にできないのに完璧主義気味だから、仕事、家事、子育ての両立がうまくできない自分が情けなくて、「あ~もうだめ!」となってしまうことがある。
「こうありたい」という姿に程遠い自分にがっかりしたり。
最近は考え方を変える練習のおかげで、だいぶ色々なことをまるく受け止められるようになってきたけれど。
"自分は自分、それで〇。
その上で0.1mmでも明るい方向に向かえたら◎"
ひとりで過ごす時間は、
自分を取り戻して、明日からまた前に進む力をくれる。