仕事(働くこと)について
やりたいことや好きなことを仕事にしていないことが良くないことのように言われがちだけど、私は本当にそうかなぁと思っている。
ちなみに私は今の年齢になっても未だに「これで生計を立てたい!」「これを仕事にしたい!」というものは見つけられていない。
高校生の時は、飲食店でアルバイト。
大学生の時は、法律事務所の事務員、塾講師、飲食店でアルバイト。
大人になってからは、接客業(パート)→営業(正社員)→事務(正社員)。
今は事務として総務・経理・人事、時々営業のお手伝いをしている。
これがやりたいことなのかと言われれば、全くもって違うけれど、恐らく自分に向いていると思う。
コツコツやるのが好きだし、なにより苦ではないから。
営業職をやっていた時は、数字を追いかけ、パワハラ上司もいて、過敏性腸症候群になり、毎日出社するのがつらかった。(通勤経路のトイレの場所を全部確認しておかないと出勤できず…)
それに比べたら本当に今の環境はありがたい。
意地悪な人もいないし。
"やりたいこと、好きなことで食べていく"
これって素敵なことではあるけれど、まずは続けられるってことが大事なんじゃないかな。
私の仕事は全然キラキラしたものではない。
でも、時折とても感謝されることがあり、その瞬間にやっていてよかったなぁという気持ちになれる。
職場の中でも最も目立たない存在であるけれど、会社が滞りなく円滑に進むように、みんなが仕事が毎日当たり前にできるように整える係だと、自分自身では思っている。
やりたいことじゃなくても、好きなことじゃなくても、誰かの役に立てているという感覚がほんのちょっぴりでも持てるなら、それは自分にとって良い仕事だと思う。
もし、"やりたいことで食べていく"そう言った言葉が気になってしまって、自分にはそういうものがない、自分はちっぽけな存在なんだと思ってしまっている人がいたら、そんなことはないよと伝えたい。
"何者かになりたい"
"何者かにならなくては"
そう思ってしまう気持ちもわかるけれど、おいしいごはんを食べるためだったり、大切な人と過ごすために働くというのも素敵なこと。
働くことに対する気持ちは人それぞれでいい。
好きなこと、やりたいことで働く人。
趣味や楽しみのために働く人。
自分や家族のために働く人。
どんな仕事もみんな尊いのだ。
私は今日も明日も自分と家族のために働く。