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EMLinkはグループ会社との架け橋。導入を決めた“百点満点”の理由とは

保全管理の問題はどんな企業でも発生し得るものだが、大企業だからこそ発生する問題もある。複数の工場やグループ企業を有する上場企業の株式会社カーリットも、大企業ならではの保全管理の悩みを抱えていた企業だ。カーリットはどのような悩みを抱え、なぜEMLinkを導入したのか。赤城工場工場長の福田光寿氏と製造グループ副部長の柏原孝行氏に聞いた。

保全計画が見えない。グループ会社への委託で生まれた悩み


群馬県にあるカーリット赤城工場

創業から100年以上の歴史を持ち、発炎筒や花火原料、ロケット推進薬原料などの化学品事業などで高い国内シェア率を誇る株式会社カーリットは、工場だけでなくグループ会社も複数抱える企業だ。カーリットが抱えていた設備保全の悩みは、そんな大企業だからこそ生じる問題であった。
 
赤城工場は設備関係の修理や更新といった保全業務を、エンジニアリング事業を展開するグループ会社のカーリット産業株式会社と協力して行っている。しかし計画策定を含む保全業務をカーリット産業に広く委託する中で、柏原氏は製造部としてある課題を抱えていたという。
 
「今後の保全計画を確認しようと思っても、カーリット産業にこちらから都度確認する必要があり、リアルタイムに細かな情報を見られない状況だったのです。そんな設備保全の現状や先の計画が見えそうで見えないという状態に課題感を持っていました。弊社で過去の保全履歴をデータ化できていれば状況が見えやすかったかもしれませんが、それもできておらず、なんとか保全履歴や保全計画を“見える化”していきたいと考えていました」(柏原氏)

単なる外部委託であれば、保全計画の提出を細かく要求し管理を強化すれば済む話かもしれないが、カーリット産業は同じ目的に向かうグループ会社という仲間だ。仲間だからこそ、互いの都合を慮ってうまく動けなくなってしまう場面もある。作業の優先順位など相手の事情を理解できるがゆえに、保全管理の効率が下がってしまっていたのだ。

しかしカーリット産業と保全情報を共有していくことができれば、共に保全計画を作り上げていくこともできるだろう。そこで出てきた解決策が、設備保全管理システムの導入だ。導入に向け、大手を含めいくつかの設備保全管理システムを検討していく中で紹介されたのがEMLinkだった。

「話を聞いていくうちに、抱えていた問題の解決に向けた地図が描けていくような感覚がしました。“これなら解決できるかもしれない” “百点満点だ”と思いました」と、柏原氏はEMLinkの説明を聞いた当時を振り返る。そして、その“地図が描けていく感覚”は正解であったと、導入して実感したようだ。

「私にとってEMLinkは、カーリットとカーリット産業をつなぐ架け橋のような存在です。EMLinkによって情報共有できるようになったことで、これまでカーリット産業でしか見られなかった情報を見られるようになり、距離が縮まったように感じています。EMLinkを通じて、両社が同じベクトルに向かって進んでいけるのではないかと期待しています」(柏原氏)

EMLinkを導入したことで思惑通り“情報の見える化”に成功しただけでなく、カーリット産業との絆も深まったようだ。もちろんカーリット産業との間だけではなく、社内での円滑な情報共有による効果も期待されている。
 
「管理職以上のメンバーが同じ情報を共有できるようになることで、様々な視点での管理が可能になります。管理職クラスの能力向上も期待できるのではないかと考えています」と柏原氏は話す。
 
現在カーリット産業のメンバーを含め10名ほどでEMLinkを運用しているが、いずれは赤城工場内でのユーザー数を50名以上に増やし、他工場にも広げていきたいと考えているという※1。
※1 EMLinkには複数事業所間で一元管理ができる機能がある。
 
複数の工場を有する企業では工場ごとに独自の管理がされており、情報がサイロ化してしまうことがよくある。工場の垣根を越えて一元管理していければ、全ての工場で統一管理していくことも可能になり、企業全体としてより効率的な運営ができるようになるだろう。

ショートカットが許されない法令上の業務も効率化が可能に

引用:株式会社カーリットウェブサイト

EMLinkの魅力は情報共有機能だけではない。福田氏が特に魅力に感じたのは、火薬を取り扱うカーリットならではの業務フローを効率化できる点だったという。

「弊社は火薬を取り扱っているため、修理や工事をする際には法令上、官庁への申請が必要な場合があります。そのためカーリット産業に修理や工事の依頼書を発行する際には、申請の必要性を有資格者に確認してもらう必要があるのです。この確認作業をEMLink上でできれば、紙で行うよりもずっと効率的にできると感じました」(福田氏)

法令関係の確認はショートカットが絶対に許されない必須作業ではあるが、煩雑で手間がかかることも事実だ。法令遵守を徹底しながらも煩雑な作業を効率化できれば、従業員の負担が軽くなることは間違いないだろう。一方、全ての作業を法令関係と同じフローで管理していては、逆に負担になってしまう。そこで活きるのがEMLinkの保全履歴・計画のカテゴリカスタマイズ機能だ。カスタマイズ機能により現場の状況・必要性に合わせてシステムを使いやすく調整することで、効率的な管理が可能になるのだ。

 丁寧なサポートと進化し続ける機能で導入・運用を徹底支援

EMLinkに基本プランとして備わっている付帯サービスや、EMLinkを開発・提供するEML(株式会社設備保全総合研究所)自体にも魅力があると両氏は話す。

「EMLinkは使いやすいシステムではありますが、新しいシステムをサポートもなく我々だけで挑戦してもうまく活用できず、効果を感じられるまでにかなりの時間がかかってしまうように思います。EMLさんが活用方法を一緒に考え、運用スケジュールの提案や講習まで丁寧にサポートしてくれるので安心して使えています。“どんどんサポートを使ってください”と言っていただけるのでありがたいですね。まだ導入したばかりですが、これから良い方向に進んでいくだろうと期待しています」と、福田氏はEMLのサポートの手厚さを評価した。
 
EMLinkは導入講習と定例会でのサポートや、面倒な初期設定の代行もプラン内に組み込まれている。月々9.8万円※2の基本料金のみで導入からずっと手厚いサポートを受けられるため、つまずくことなく使い続けられるだろう。加えて、柏原氏が評価しているのはEMLの開発力だという。
※2 年間契約の場合。
 
「私が素晴らしいと思っているのは、次々に機能改良が実装される上に、その多くが追加料金なしで使用できるという点です。EMLinkを導入している様々な企業からの要望を受けて開発をしていらっしゃるとは思いますが、我々が要望を伝える前からどんどん使いやすくアップデートされていっているので頼もしく思っています。常に進化し続けようとする姿勢はユーザーとしても安心できますし、そのようなツールはやはり使ってみたくなるものだと思います」(柏原氏)
 
EMLはプロフェッショナルなシステムエンジニアだけでなく、かつてプラントエンジニアとして製造業の現場を経験してきたメンバーも揃っている会社だ。工場やプラントで実際に働いた“現場の視点”を持つメンバーがクライアントのニーズを正確に受け取り、高い技術力を誇るシステムエンジニアがそれを実現するというサイクルで開発を進めているため、EMLinkは現場の声を反映したシステムへと進化し続けられるのだ。
 
「導入時にはカーリット産業にも一緒に検討してもらいました。大手を含め様々な設備保全管理システムに詳しいカーリット産業がEMLinkを評価した要因は、EMLさんが現場の視点を持っていることが大きかったと思います」(福田氏)
 
「EMLさんはこちらの悩みごとや意図をきちんと理解してくれるので相談もスムーズで、提案を聞いても “デジタルだけではない視点を持っている”と感じることが多いですね。AIの利用など新しい機能もどんどん開発されているそうなので、これからより精度の高い保全計画を作りやすくなっていくのではないかと期待しています」(柏原氏)
 
EMLinkの活用により、グループ会社とより強い信頼関係でつながることとなったカーリット。これからはEMLもその活躍を支える存在として、信頼関係を築いていくだろう。

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