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小さくても自分たちらしく暮らす家【北欧リノベに学ぶ自由に生きる拠点】
あなたは、賃貸派?それとも、持ち家派?
私は社会に出てから、フィリピン、オーストラリア、日本、フィンランドと転々としながら暮らしていたこともあり、「完全に賃貸派」でした。
というのも、家を買うことで、場所に縛れてしまったり、家にかかるお金で自由なキャリア選択がとれなくなってしまう、といったネガティブなイメージがあったからです。
ほかにも、家を買う人、賃貸を好む人には色んな理由があると思います。
賃貸
・いつでも場所を変えられる
・収入に合わせて住む家を変えられる
・海外に行ったら解約すればいい
・メンテナンス費用は払わなくていい
・家のなかをリノベすることはできない
持ち家
・自由に設計したり、リノベができる
・資産形成になることもある(都心など)
・すぐには、住み替えることは難しい
・多くの場合、ローンを組むことになる
でも、2019年にフィンランドから帰国してからは、次に海外へ行く前に拠点となる家を持とうとついに決めました。
もちろん、北欧で暮らしていたときのような照明やインテリア、風景にこだわった素敵な家に住みたいな、という気持ちもありましたが、それ以上に、家を持つことで、自由な生き方に繋がることもあるからと知ったためです。
フィンランド人の友人は、みんな若いうちに家を買う人が多いです。
社会人の1−5年目には、自分で、あるいはその時お付き合いしているパートナーと一緒に家を買うことが文化としてあるようでした。
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これは、単純に少し郊外へ行けば、価格が安いことや、基本的には不動産の価格は上がり続けるという「資産形成」の目的だけでなく、「自分らしく暮らしたい」という人も多いです。
自分が好きにリノベーションをして間取りを変えたり、内装を変えるなど、特に冬は家で過ごすことの多い国にあって、家を快適にすることの優先度が高い印象があります。
自由に生きたいたいからこそ家を買う
そういう友人たちの話を聞いたり、不動産に詳しい友人に相談するなかで、少しずつ賃貸派から、家を持とうと心が変わっていきました。
その理由は、
1. 海外に行った時に、帰ってくる家(場所)がほしい
2. もし海外に行くことになったら、貸し出すという選択肢もある
3. 立地が良くても、小さく、レトロな家なら低予算の物件もある
4. リノベで間取りや収入を工夫することで、充分に暮らせる
5. 初めての購入・リノベで100%満足はあり得ないから、小さく試したい
といったことに新しく気づいていきました。
1つずつ少し補足したいと思います。
1. 海外から帰ってくる家(場所)がほしい
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前回、フィンランドに行った時は、リモートで日本での家探しを行う必要があって、保育園のことや学校のことも分からなかったので、考えることが多くて大変でした。
住み慣れた拠点だと思える場所を作っておくことで、周辺の学校や保育園に帰ってきたという感覚になれることは精神的にとても楽です。
2. 海外に行ったら家を貸し出せる
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海外に行った時に、家のローンの支払いはどうなるの?というのが気になっていたのですが、しょうがない理由であれば、そのままローンを借りた状態から賃貸に出すこともできるということを知りました(銀行にもよるかもしれません)。
特に、海外赴任をしている人に話を聞くと、その期間中に賃貸に出して、ローンも減っていくので、とてもありがたいという話を聞いて、魅力的に感じました笑
3. 立地が良くて、小さく、レトロな低予算の物件はある
どこに住んでいるのかで、まったく話が違ってくると思いますが、仮に東京とすると、中古でもある程度の大きさがある物件は、1億円を超えることもよくあります。
それぞれの感覚次第ということにはなると思いますが、もう1軒ほしいとか将来は海外に住みたい、といった自由気ままな性格の人には、とりあえず、小さくても、少々年季がいっていても、リノベをして住みたいという考えの人もいると思います。
そういう、わたしみたいな人にとっては、耐震性であったり、マンションの規模感であったり、立地がよければ、狭くてレトロな家を選択するというのも1つかなという気がしてます。
4. リノベが発展してきて、小さくてもなんとかなる。
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中古物件やリノベーションが注目されるようになってから、日本では10年程度かなという印象を持っていますが、その期間、本当にたくさんのリノベの専門業社が生まれています。
物件探しからワンストップでやってくるところや、工夫を凝らしたリノベで心地よい空間づくりのできる建築会社、狭くても収納や家事動線に工夫できコスパの良い家づくりを手掛けている個人のリノベ会社まで。
選択肢が多い分、選び抜くことが大変なので、余裕を持って進めることが大切です。
5. 初めてで100%満足はあり得ないから、小さく試したい
1つの家を買って、ずっとその家に住み続けるという選択肢もありますが、徐々に住み替えるという選択肢も当たり前になってきていて、経験者に聞いてみると、やっぱり、1回目の購入やリノベで100%の満足度を出せることはないという印象でした。
それなら、失敗してもリスクが小さい形で、試したいという気持ちも生まれてきました。
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小さくても自分たちらしく暮らす北欧の家
結論としては、
①海外に行っても、帰ってきた時に戻ってきたいと思える立地(学校、保育園、人の雰囲気、アクセスなど)を最も重視しながら、
②耐震性や管理状態が良好な物件で長く保有できるものを
③最低限住める広さで、古くて低予算な物件を、好きにリノベする
という選択をしました。
暮らし始めてからそう長くはないので(まだ片付いてないので笑)、施行中や完成直後の写真を少し載せておきます。
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終わりに - 家になにを求めますか?
実際に家を買おうと思ってから、3年くらい経ってしまい、その間にも物件価格は上がり続けるばかりで、タイミングを逃したなあと思ってました。
もっと、森の見えるような場所に家を持ちたいとも思いますし、より資産性の高い選択肢もあったと思います。
今回の選択は、「できるだけ選択肢が狭まらないような選択」ということでした。その分、広さの面などで妥協するところもありましたが、少しずつ、家を整えて(なかなか重い腰が上がず困ってます笑)、自分たちらしく暮らす家を目指していきます。
なにを優先して、なにを捨てることになるか、人それぞれの家を買う理由に明晰さをつけることが、1番大切だなと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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Photographer: Jenna Pietikäinen
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