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海外移住しても自分たちらしく働くために

海外への移住の仕方は人それぞれです。

私の場合は、フィンランド留学の時に2年間。
海外赴任としてフィリピンに1年間、オーストラリアに1年間。去年は、90日間(実際には45日ほど)フィンランドで過ごしました。

どちらも私の意志で決めました。

でも、海外に住んでいる人たちには、様々な経緯があります。

  • 海外のパートナーと結婚して、その国に移り住むケース

  • 留学してからそのまま現地で就職するケース

  • 海外赴任をして、その国が好きになって現地就職するケース

  • すごくお金持ちになって、現地のビザを手に入れて移住するケース

  • 日本の仕事を海外でリモートワークをしながら、海外に住むケース

  • ある程度の余裕があって、教育移住をするケース

  • パートナーの海外赴任に帯同するケース

こうした方達と知り合いになって、友達になったり、あるいは、このブログからもご連絡をいただいて、お話をする機会があります。

Helsinki Material Bank (Photographer: Ninni West)

そのなかで、よく話題にあがる共通の悩みが「海外での就職・仕事」です。

特に、パートナーの海外移住についていく方には、海外での仕事に強い思い入れがあるわけではない場合も多く、どんな仕事をしていいのか、外国人として働いていく壁もあったりと、難しいケースもよく耳にします。

そんな一筋縄では行かない状況に身を置きつつも、海外現地での暮らしや、人間関係に根を張り、着実に働いていく素敵な方達も多く知っています。

私自身も、もっと海外での仕事の実績も積んでいきたいなと思っている只中ではありますが、海外移住しても仕事をしていく選択肢やポイントについて書いてみたいと思います。

1. 非言語で勝負できる専門スキルを持つ

これができれば、このnoteを見ることもないかもしれませんが、デジタル系のエンジニアやデザイナーなど、言葉だけではなくて、専門スキルとして、どの国でもニーズがあるような能力を身につけれていると強いです。

日本にも、Le Wagonなどのエンジニアのコーチングスクールがあります。
これは、海外から日本に来た人材が「エンジニア」として日本の企業に就職していくことをサポートするサービスです。

まさに、日本は本当に海外の人からすると大きな言語の壁を感じる国ですがこうしてエンジニア、デザイナーなどのスキルを身につけることで、言語のハードルを少なく(とはいっても、現地語を話す方が重宝されますが)、働ける仕事で就職するのは王道です。

海外に留学をする際には、こうした現地の企業から求められやすいスキルを学びにいくと現地就職にも繋がりやすいと思います。

2. 英語を活かした翻訳などの仕事をする

そうはいっても、専門スキルを始めから持っている人は稀だと思いますし、他にも選択肢はいろいろあります。

まず、海外に住んだり、パートナーが海外の人だったりするというような、英語に抵抗がない人には英語を活かした仕事というのもまだ多くあります。

もちろん、ChatGPTなどの生成AIの登場によって、翻訳に関する仕事はAIに取って代わられるという時代も来ているかもしれません。

それでも、違和感のない日本語に翻訳したり、特定の専門分野(例えば、生物学などの研究分野)における翻訳の専門家といった人材には、まだ仕事が多く集まってくるようです。

例えば、以下のような翻訳に関する求人サイトを使って、徐々に実績を積み重ねていくことができるようです。

Ameliaは有料サイトなので、初心者は、JTFが無料で始められるようです。

3. 日本人向けの観光サービスの職に就く

特別な専門スキルがあるわけではなくても、海外現地での日本人がよくくるレストラン、ショップなどでの販売員などの仕事もあります。

私が聞いた話では、現地のショップでは、「現地語」と「日本語」を話せると採用の確率が高まるようです。

Helsinki Material Bank (Photographer: Ninni West)

接客ということで、コミュニケーションが苦手ではないという方に限るかと思いますし、その国の文化によっても仕事の面白さや大変さは異なりますが現地の国や文化のことが好きな方には1つの選択肢だと思います。

4. 日本と海外現地を繋ぐ個人事業や起業

次に、自分ですぐにできる事業を立ち上げるという方法をとる人も多くいると思っていて、特に、海外現地と日本を繋ぐような仕事をするケースをよく見かけます。

  • 日本人向けの海外現地来訪者へのガイド・翻訳

  • 海外のアンティークや現地の食品などを日本人向けにECサイトで売る

  • ブログやYoutubeなどからアフィリエイトや広告収入で稼ぐ

  • 海外現地の企業とのネットワークを作り、日本企業との間をとりもつ

このあたりがメジャーで始めやすいものでしょうか。

最近は、海外にこれから行く観光客やビジネスパーソン向けの海外コーチングをマッチングするサービス(ロコタビ)などもあるようで、こうしたサービスに登録しておいて、お小遣いを得るという方もいらっしゃると思います。

いずれにせよ、自分にとっては当たり前の海外生活も、日本に住んでいる人にとっては憧れの地かもしれませんし、海外に住んでいるからこそ入ってくる情報や人脈があると思うので、それを活用するというのは有効です。

5. 海外現地の大学への留学と就職

時間はかかるかもしれませんが、大学卒などの学歴がある方にとっては現地の大学院などに入り直すというのも選択肢の一つだと思います。

パートナーの収入によってビザや収入の面で安定した生活が送れている場合には、特にお勧めの方法だと思います。

Helsinki Material Bank (Photographer: Yiping Feng and Ling Ouyang)

大学に入ると、卒業生のネットワークであったり、現地での学位を認めて、書類選考が通過しやすくなったり、色々なアドバンテージが得られます。

一方、日本の一斉就活のような仕組みはないので、常にインターンシップの機会を探ったり、専攻分野の求人をみておいて、どのレベルに達していないといけないかを把握したりと、在学中での行動が日本以上に重要です。

私の印象では、一旦、現地の大学を得てから、どこかしこの企業に就職をすることができれば、その次からは転職だったりが容易になるという印象を持っています。おそらく、現地の企業で一定の実績を積んでいるということが有利になるのだと思います。

6. 最後に:とにかく何でもいいから始める

今日ご紹介した選択肢やポイント以外にも、もちろん、日本の企業からリモートで働くことができる仕事を得る(最近では、海外在住者への業務委託での仕事を発注する企業も増えている)などの方法もあると思います。

でも、せっかく現地に入ったのだから、何かしら現地や英語と関わりがある仕事を、という方にはご紹介した5つの方法を検討してみるとよいのではないでしょうか。

その際に最も大事なのは、私たちは「外国人」であることを認識したうえで現地の仕事を出す側の人からすると、信頼、安心感については、現地の人材より劣るため、そこを補うような行動が必要となってくることです。

Helsinki Material Bank (Juha Valkeajoki , Sherpa)

例えば、いきなり関係もなかった企業の採用担当者にメールを送ってもほぼ無視されると思います。ですが、足を動かして、現地で友達をつくり、その友達から紹介してもらえば、採用担当者と会うこともできると思います。

同じように、信頼という意味では、「選り好みしない」ということも重要で多少気に食わないところがある仕事だとしても、積極的に応募するし、オファーをもらえば働いてみるということが大切と思っています。

私の友人には、自分の専門分野と必ずしも関係ないところから就職を始めて(例えば、大学のアシスタントのような仕事であったり、ITエンジニアだった人がITサポートから始めるだったり)、その就職して3年くらい実績を積んでいると、次の転職先には希望の職で移れるということをよく聞きます。

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今回のテーマもご連絡をいただいたフィンランドに住むと話すなかでヒントを得ています。

海外に住んでいる方にとっては、対面で日本人と会うということが少なくなるので、こうしたブログのような形で知り合いが増えていくことも、また面白いことだなと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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