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秋田県・大曲に根ざす素敵な会社|社員みんなで組織をつくるワークショップ開催報告

幸せな社会の仕組みを共創するデザインスタートアップのMeaningfulを立ち上げました!

突然ですが、海外デザイン留学を経験した仲間たちと一緒にサービスを立ち上げました。

いわゆる「インパクト」と呼ばれるような、これまでのお金の流れでは取り組みにくい領域に、デザインやデジタルの力を生かした経営活動を広げていきたいと考えたためです。具体的には、地域企業の経営や組織づくり、不確実性の高い新規事業のMVP開発、そして公共マネジメントへのデザイン・デジタル活用など、できるところから、社会のすみずみにその可能性を拡げていきたいと思っています。

今回の趣旨からは話が逸れるため割愛しますが、Meaningful(ミーニングフル)の目指すところや事業内容、始めた動機については別の機会に書こうと思っています。

では、この記事では、先月、地域企業における組織に関するワークショップを実施したのでそのレポートとなります。

月1回花火が打ち上がる地域

今回のワークショップの機会に初めて、私は秋田県へ行きました。
ご一緒させていただいたみさとマーク株式会社がある秋田県・大曲では毎月花火が打ち上がる素敵な場所で、新幹線駅の大曲駅までは東京駅から一本でいけますが、駅から降りるとすぐキャンプ場に来たかのような澄んだ空気がとても気持ちいい場所でした。

日本で1番(おそらく世界で1番)色んな花火師が大曲に集まって、大きな花火を打ち上げることで有名ですが、街の活性化、観光としても花火を街で推しているようです。

大曲駅には大きな花火玉がありました。

魅力的な職場づくりに力を入れる秋田県

秋田県では調べてみると、地域の企業を元気にするための支援が充実しています。たとえば、「魅力的な職場づくり」を目指す企業への補助金制度など、地域の活性化に向けた取り組みを積極的に行っています。
秋田県:魅力的な職場づくり支援

こうした支援もあって、地域企業の組織づくりの新しい挑戦が後押しされているように感じました。

この背景には、大曲の花火など華やかな側面もありますが、人口減少、若者の都会流出、高齢化といった問題もあるそうです。29年連続で出生率が最下位というニュースもあったように、日本の地域における課題の先進国といった側面もあります。

こうした課題感を受けてなのか、秋田県の企業向けの施策を調べると、若年女性に魅力ある職場づくりに関する補助金であったり、働き続けたくなる職場づくりガイドラインといったものがあります。

今回は、まさにこうした働き続けたくなる魅力的な職場づくりの一環として半日のワークショップを開催させていただいたので、簡単に共有します。

みさとマーク株式会社さんのご紹介

今回は、大曲に本社と工場を構えるみさとマーク株式会社の大成社長と繋がりのある楽読研究所と一緒に研修・ワークショップを実施しました。
みさとマーク株式会社のウェブサイトはこちら

みさとマークさんは、プリントや刺繍といった加工を提供しており、スポーツのユニフォームなどをはじめとして、様々なオリジナルグッズを制作しており、発注先は秋田県だけでなく、日本全国にお客さんがいる優良企業です。

公式インスタグラム

その強みとしてあげていたのが、柔軟さやスピードといった顧客対応力で、他企業が対応しにくいような相談にも対応してきたという実績が顧客をファンにしているそうです。また、X(旧Twitterのフォロワーは2.6万人もいらっしゃいます。

はじめに書いたように、地域の人口減少は企業にとってマーケットの縮小という大きな課題です。そのような状況の中でも、日本全国でビジネスを展開する中小企業は、地域の未来を支えるリーダー的存在になっていくと感じています。
実際に、今回のワークショップを通じて、そうした皆さんの姿勢に触れさせていただきました!

社員みんなで、組織をよりよくするために

今回、私たちはみさとマークさんで「社員みんなで組織のらしさや未来を考えるワークショップ」を開催しました。目的はシンプルに次の2つです。

  • 社員みんなが役職や部署の垣根を超えてコミュニケーションをすること

  • 現場社員を起点にした施策づくり

普段から仕事以外の話をしたり、工場での気軽な会話の機会が限られており、いつも組織に対して感じていることを自由に発散しながら、その感じ方をもとにした施策を発想していきました。

特に地域の企業では、社員数が限られることもあり、社員一人ひとりの力が重要です。だからこそ、様々な人が同じテーブルにつき、一人ひとりが普段感じていることに向き合ったり、未来を描く対話の時間を作ることが、組織全体のエネルギーアップにつながると感じています。

ワークショップ当日の様子

ワークショップは、こんな感じで進みました:

  1. 対話しやすい空気づくりから
    一緒に実施させていただいた楽読研究所の石井さんから眼球運動や呼吸法といった身体に働きかけながら、リラックス状態をつくるレッスンを提供していただきました。

  2. 普段感じていることをみんなで共有
    このレッスンのなかで、リラックス状態を作りながら、お互いの顔を見ずに対話する時間があります。この時間では、事前に用意した質問(例:何の制約もないとしたらどんなプロジェクトを会社でしてみたい?)を投げかけ、自然と浮かんできたことをありのままに語るというワークをしました。

  3. 組織のらしさを表現する
    みさとマーク、あるいはそこで働く人のらしさをあぶり出すようなワークをして、こんなところが好き、良さだという点を言語化していきました。

  4. 様々な角度から組織の良さとチャレンジを抽出する
    いつもは、自分たちの会社を客観的に眺めることは少ないですが、一歩引いてみて、リーダーシップや人事制度、働き方、コミュニケーションなど様々なテーマで感じていることをグループで発散していきました。ここから得られるテーマ群を機会領域、課題領域としてまとめていきます。

  5. 施策の発想とシェア
    その後、お決まりの施策というよりも、自分たちがやりたいと思う施策やアイディアについてディスカッションしました。犬や猫といった動物好きの人が多く、その辺りのアイディアが盛り上がっていました。最後は、それぞれのチームでの話し合いをシェアしていきました。

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その後、懇親会のなかでも、特に気に入ったアイディアが話題に上がり、自分たちでもやってみたいと思えるようなものが見つかったようです。

冒頭でも書いたように今回のワークショップはあくまでも1つのきっかけであり、本当に意味のあるものになるかどうかは、今後、組織にとって納得感のある施策が実行されるかどうかです。

経営者が現場も見れる状況では、経営者自身が施策を考えるほうがうまくいく場合もあるかもしれません。しかし、今回のように、社員一人ひとりが感じていることを起点に、役職や部署の垣根を超えて対話しながら施策を発想することで、組織にとって本当に必要で納得感のあるアイデアが生まれるだけでなく、それを実行する際に社員自身が主体性やオーナーシップを持てるようになり、成功する確率が高まると感じています。
さらに、このような取り組みは、地域でリーダー的存在となり、持続的に価値を生み出す企業にとって、中長期的に欠かせないものだと感じています。

みさとマーク株式会社の大成社長、社員の皆様、楽読研究所のまこっちゃん、ありがとうございました!!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後も規模を問わず、組織や事業を人間中心によりよくしていきたいという企業や組織とともにプロジェクトをしていきたいと思っています。
気軽にお問い合わせください。
https://meaningful.jp/

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