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好き・得意で事業アイデアをつくる方法【デザインスクール流】
ウンウンと頭をひねって考えたり、情報収集に全力投球しても、なかなか、良いアイデアが浮かばないことって、あるかと思っています。
以前のブログで、身の回りにある「問題を解決」することで、新しい事業のアイデアをつくるというお話をしました。
実は、もう1つ個人でできるアイデアのつくり方があります。それが、個人の「好き」や「得意」を活かしたアイデアをつくり方です。自分の好きな趣味、例えば、生け花、カフェ、スポーツなどに関連した事業アイデアをつくるときです。
自分の好きや得意を活かして、ビジネスを作りたい人は増えていて、今流行りのアプローチだと思います。
今日は、新しいアイデアをつくるコツは「新しく生み出そうとしないこと」というテーマで、アイデアのつくり方についてシンプルに書きます。
0.前提:アイデアは既存の要素の組み合わせ
好き・得意型のアプローチには、「新しい要素の組み合わせ」が大切になってきます。
そもそも、アイデアのつくり方という名著にもあるように、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と言われます。
では、新しい組み合わせを作り出すには「どのような情報と情報を組み合わせればいいのでしょうか?」あるいは「どのように関連性を見つけ出すのでしょうか?」
この組み合わせによる事業アイデアのつくり方について、特に、好き・得意を活かした方法について、できるだけシンプルに書きたいと思います。
1.アイデアの出発点を決める
まず、素とする自分のアイデアを決めます。
今回は好き・得意型のアプローチを考えるます。
例えば「生け花の教室を開くこと」にします。あくまでも例なので、ご自身で好きな事、やりたい事を考えていただければと思います。
次に、掛け算をする「何か」を見つけるのですが、どんなものでも掛け算をすれば良いというわけではありません。あくまでも一例ではありますが、有力なアイデアを生み出すための方法をご紹介します。
2.興味をもつ人の特徴とその理由を考える
生け花教室は、既にあるサービスです。このサービスに興味を持つ人の特徴とその理由を考えていきます。例えば、人の特徴ー理由を書くと、
・女性ー和的な美しいものが好きだから(美意識が高い)。
・ライフスタイルを大切にする人ー家に花を飾るから。
・余裕がある程度ある人ー時間とお金がかかるから。
このように、誰(WHO)と興味を持つ理由(WHY)を考えていきます。
こうすることで、当てずっぽうのアイデアの掛け算ではなく、ターゲットとする人に響くアイデアを考えることに繋がります。
3.「他に」興味をもつことを考える
2番目に考えてもらった人が、素となるアイデア以外の何に興味を持つのか考えていきます。ここでも、ターゲットとする人に響きやすいアイデアの組み合わせを考えるためだと考えてください。
人の特徴ー理由➡️他に興味をもつことを妄想で考えていきます。生け花教室の例でいくと、
・女性ー和風の美意識が高い➡️「綺麗な和服 / 茶道 / 素敵な小説」
・ライフスタイルを大切にする人ー家に花を飾る➡️「インテリア / カフェ」
・余裕がある程度ある人ー時間とお金がかかる➡️「プライベートレッスン」
このような形で、素のアイデアに対して掛け算をするもう1つの要素が決まっていきます。
4.素のアイデアと掛け算をする
では、実際に組み合わせを考えてみましょう。
「生け花教室」x「女性・ライフスタイル好き・余裕あり」x「和風な美・カフェ・プライベート」あたりの要素を掛け算してみます。
古民家カフェでゆったりとした豊かな時が流れる、生け花教室を開く。
このアイデア自体が良い悪いは置いておいて、
大切なのは、もともと考えていた生け花教室ではなく、そのターゲットが興味をもつもう1つのアイデア、この場合は古民家カフェにしました、に重点を置くことです。というのは、生け花教室というのは既にあるアイデアで、レッドオーシャン(競争相手が多く、違いが分かりにくい)である事が多いからです。
小さく始めるのであれば、既にある古民家カフェでグループの生け花レッスンを開かせてもらうことも考えられます。あるいは、自宅で少人数制のカフェを運営することから始める方法も考えられます。
このシンプルなアプローチで掛け算をする要素を見つけていけば、新しいアイデアを組み合わせによって簡単に見つけることができると思います。
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タイトルにもある通り、この方法では、新しいアイデアを見つけようとはしません。ターゲットとする人が他にどのような興味を持つのか妄想することで、比較的確度の高いもう1つのアイデアを見つけ出すことができます。
もちろん、実際には、ビジネスモデルであったり、収益が取れるのかといったところを計画したり、検証していく必要があります。
参考になれば幸いです。
次回は、アイデアを心で発酵させることについて書こうかと思います。
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