見出し画像

北欧イノベーション・ワークブックの取り組み事例紹介

自分の好きや思いから始めるサービス / ビジネスデザインを学ぶワークブックを公開してから、2ヶ月ほど経ちました。

実際にワークブックを進めてもらい、それぞれの4つのパートが完成したタイミングで、デザイン・コーチングをさせていただきました。

▼ ワークブックはこちらです

最初の1人がワークブックを完成させ、自分らしいサービス・事業を小さくテストをしながら、作っていく段階に入ることができましたので、ここまでの気づきをまとめたいと思います。

デザインしていただいたサービスの概要

本人から許可をもらって、今回デザインされたサービス / ビジネスの概要を簡単に紹介します。

セッションでのやりとりを通じてまとめたもの

最初に発想したアイディアは、どこかしっくりこないという感覚があったようですが、ビジョンに立ち戻ったり、対話をするなかで、自分自身で納得のいくアイディアへとブラッシュアップしていくことができたようです。

また、企業でのマーケティングや営業の経験に加え、個人でコーチングをしているため、絵に描いた餅とはせず、実際に企画したサービスを小さく検証しながら、進めていけるものとなりました。

自分の思いがあるからこそ、実際に形にしてみたいと思えることがサービスの目指していることですので、今後も応援していきたいと思います。
この note でも今後形になっていった際には、ご紹介したいと思います。

よかったところ・楽しいところ

デザインイノベーション・ワークブックを使ってもらって、いただいた反応で、良い点や楽しいポイントを3つまとめます。

1. 対話を通して自分のアイディアが磨かれてくる

緩やかなフレームワークを用いながら1人で進め、時折、1対1でのセッションで、自分の考えが見えてくるということに価値を感じてくれているようでした。

1人では途中で行き詰まることが多かったようですが、着想となる知識の提供と、考えを磨くための次の一歩となる問いをなげかけることで、自分自身のアイディアが深化していくことができたようです。

2. サービス・ビジネスをデザインする学びが多い

キャリアをクリエイティブな方向に舵をきりたいと考える人が使っていただいているようで、今後、なにかを「生み出す」ことを職能としてとりくむ為の学びや気づきがあるようです。

意図したように、実際に手を動かしながら、デザインを進め、振り返って、理論を知ることが学びを深めることにつながったようです。

3. 自分の思いがあるから楽しめる

今作り上げているサービス / ビジネスは自分の思いから出発していることで自分毎化され、楽しんで取り組んだり、次の形にしていく一歩を踏み出しやすいものになっていたようです。

カイゼンしたいポイント

反対に、これからカイゼンしたいポイントがいくつかありました。

特に、ワークブックを進めながら、つまずきやすいポイントが多々あるようで、反省をしながら、改善していきいと思います。

1. 1人でビジョン(見てみたい世界)を考えるのが大変

自分の好きなところ、どんな未来を描きたいのかについてのワーク1は自分1人で進めにくいとコメントをいただきました。

確かに、自分のことは自分がよくわからないと言いますが、1人で考えていても悶々としてしまうので、ここは、進める途中でもフォローが必要だと、感じました。

逆に、一緒にワークを進める仲間と話し合いながら、進めることができたら嬉しいとコメントをいただきました。

2. 完成まで長丁場になりがち

やり終えるまでに週末など、細切れの時間を使って進めて、約2ヶ月ほど、かかり、途中でモチベーションが下がるなど、完成までのハードルがやや高いものになっていたようです。

ワーク1つを終えるだけで、達成感というか、やった感がありますが、逆に最後まで完成するのに4つのワークを行うということが、特に初めて、サービスやビジネスを考える人にとっては大変なようです。

ここもワークを区切る、割愛するなど、カイゼンが必要だと思いました。

3. インタビュー候補の選定などが大変

1人で進めるパートだけでなく、実際にサービスを使用しているユーザーを観察しに行ったり、ヒアリングを行ったり、誰かの協力をとりつける必要があることが負担になりやすいそうです。

この点については、今後は私からインタビュー候補を提案するなど、フォローしていければと思います。

今後について

カイゼン・ポイントのなかで、もっとも大切だと感じたのが、途中で 1 on 1のセッションがあったとしても、なかなか1人で最後までやり切るのが大変だという点でした。

そこで、おためしに、複数名が同じタイミングでワークブックを開始して、お互いにコメントをしたり、進捗を確認できるような、コミュニティ型での進め方をしたいと思います。

もし、こちらのワークブックとデザイン・コーチングに興味がある人が数名集まったら、やりたいと思います。

興味のある方はご気軽に連絡ください。

Photo: Otaniemi, Espoo, Finland

いいなと思ったら応援しよう!

くにちゃん
フォローやシェアいただけると嬉しいです。