夏の雨の晴れ間に。
今日晴れだと思っていたら朝急に降り出して、
焦っていたら知らない間に雨はやんで、
蝉が鳴き出した。
夏がきたのだなと思った。
曇り空だけど確かに夏の空気の匂いがする。
夏になると思い出すのは海より山、いや、山より海…どっちが多いかな。
家庭が特別複雑なわけではない(と、思う)のだが古い田舎者なので大家族で生まれ育った。
大昔は地方から出稼ぎに来る親戚と同居したりしていたのもあり
全国に親戚が多く、夏季冬季の休みは親戚に会いがてらの旅行が多い半生ではある。
というか、親戚に会いに行くのが、家族旅行だった。
ちなみに東北と沖縄と北海道以外全ての地域に親戚がいる。
どこで過ごす夏が一番好きかと聞かれたら、恐らくみんないうと思うけど、北海道と長野県。
長野は四方が山に囲まれて、それはそれは閉鎖的に美しい山あいが私の親の里だ。
きっと私が日本で一番美しい夏空を見ているのは長野県じゃないかなと、思う。
しかし、田舎や親戚がたくさんいるわりに
私は全く信心深くない。
先祖も大して大事にしないので
墓参りやら家の後継ぎやらそういう話は全て振り払って生きているのだけども、
今生きて私に笑いかけてくれる人たちは皆愛しくて会いたくなる。
でも
今年は夏にはどこにも誰に会いに行けないのかもしれないな。
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