この本は、こぐま社の創始者佐藤さんの、先日行われたお別れの会にて参列者にプレゼントされたものである。本を開いてこの文章、もうぐっと喉の奥が痛くなるようだ。ちなみにおばあちゃん子である。 マローンおばさんは、貧しい暮らしの中でも、「あんたの居場所くらいあるよ」と、いろんな動物を迎え入れる。貧しさなら十分身に染みてわかるが、そんな中でちゃんと分け与えてあげられるか?自分にはわからない。 ファージョンといえばアーディゾーニの挿絵。こどもに向かって描いているけれど決して甘くなく、