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鍼灸フェス2021を考える
わたしたちは情報を与えられることに慣れてしまっているから、すぐにその情報が「役に立つかどうか」で判断しちゃうよな。
昨日、鍼灸師さん・鍼灸学生さんたちが集まるオンラインイベントがあった。facebookのグループの参加人数は2500人を超えている。同時に接続したのは1100人ぐらいだったのかな、それでもすごいことだと思う。
イベントは、芸能人「西野亮廣の講演会を開催する権利」を購入した鍼灸師さんがいたことから始まった。値段を聞いてびっくりした。で、普通は購入した人は損したくないし、その権利をマネタイズに使うことが多いのだと思う。
昨夜、西野さんは、「富裕層のお金の使い方って、何かを返してほしいとかじゃないんすよね。ドヤりたいんすよ。自分がこれに金払った、という事実が欲しいんで」と言っていた。御領原(ごりょうはら)先生が、ドヤりたかったかどうかは定かではないが、彼は今後、完全にドヤっていけると思うぐらいのイベントだったと個人的には思っている。
こういうお祭り的な企画が持ち上がると、当たり前のことだけど、参加する側と参加しない側が生まれる。
そしてもっと細かくわけると、参加する側も
①ものすごく感動する側・何かを得てそれを活かしていける人と
②情報のみを受け取り、感動はしない人
にわかれ、
参加しない側は
③そもそも企画の情報が届いていない人と
④知ってはいるけど、参加しない理由がある人
にわかれると思う。
自分はどこに属するかといえば、①なので、ラッキーやな~と心から感謝している。主催の方々にも、コンテンツメイカーの方々にも、そう感じられる自分の感性にも。
③④については特に言及しないのだけど、①と②の違いはどこなのかなっていうのを考えると、まさに西野さんの言うてた「役に立つかどうか」での判断基準かなんやと思う。
自分はなにもしない、参加して受け取るだけ、というスタンスだと、もたらされるコンテンツの中身が価値基準になる。だから、おもしろいものはおもしろいし、おもろないものはおもろない。当たり前のことだ。
鍼灸師さんたちがコミュニティをつくれているのかどうか?という観点において、一部はもちろんあるよね。同じ流派だとか、同級生だとか、すきなものでつながっている人たちとか。でもこの規模、大きくなればなるほど不穏分子も増えるし、発言しにくくなる人も増える。
「何人いれば自分のお店はまわるのか?」というテーマに沿って考えると、「コミュニティがきちんと機能する規模の大きさ」もおのずと見えてくるのかもしれない。きちんと機能する、っていうのが抽象的やけど、どれだけ①の割合を多くできるかというのも一つの指標になるのかな。
わたしが①のようなものを享受できた理由は、
・発起人である御領原先生の人となりを、自分が知っていたこと
・50万円払って、それを無料で他の鍼灸師のためにも使うっていう心意気自体がものすごいなと思ったこと
・少しでも業界のためになるなら、という想いを持ってくれている人を応援したい気持ち
みたいなところからはじまった。そして当日は、
・朝6時から23時過ぎまでずっとZOOMをつなぐという、ちょっと意味がわからないことをやり切る人たちがいたこと(自分なら絶対できないし、心から尊敬する)
・各セッションに応じて丁寧なコンセプトを取り入れたバナーをつくってくださる人がいたこと
・自分にも何かできないか、と考えてメロンパンを100個くばる人がいたこと(なんでメロンパン??ていうのはみんな思ってると思う。メロンパンおいしいよね)
・主題歌を演奏して動画を撮ってくれる人がいたこと
・最後のフィナーレで、もうみんなやり切った感と感動で、ものすごく後夜祭感が出ていたこと
などにくわえて、
自分が「好きだな」と思ってた人への好意が、改めて増したこと。
ここに尽きる。
世の中は広くて、一生生きてたって知り合えない人の方が多い。同じ鍼灸師であったって、どんだけSNSが発達したって、その人がどんな人であるかを知るのはむずかしい。だって基本、良いところしか見えないし、オモテ向きの発信だから。きれいな情報を見て「すごい」と思うことはあっても、「すき」と感じることは少ない。
だからこそ、「人」を知って、しかもその人のことを「すき」だと感じられる機会ってそうそうなくて、それだけで幸運だ。生きていくうえで、好きな人は多い方がたのしいと思う。
西野亮廣のイベントに行って、西野亮廣のことはそんなにおもろいとか思えなかったとしても(いや、わたしは昨夜の2時間弱もおもしろかったし、西野さんええ人やな、と思ったよw)、そこに来てる人や、それを運営してる人のことと知りあいになって、相手のことをすきになれたら、西野亮廣のイベント行って良かったな、になる感覚。
なんとなく直感で、あるいは根拠をもって「すき」やと感じていた人たちの、さらに深い一面を目の当たりにできて、好きを深められた。そして、今までよく知らなかった人のことも、なんか好きやなって感じられることができた。それだけで、わたしにとってはこのイベントはとてもありがたかったし、参加できたことが幸せだと感じる。
ビジネスにどう活かしていこうとか、患者様に還元するとか、もちろんそこも大事だと思うのだけど、自分の生活に「すき」が増えるのはうれしい。
「場」があることは幸せで、場をつくってくれる人たちには感謝しかない。
そんな人たちに素直に感謝できる自分で良かったなーって思う。
まだまだ、翌日もふわふわしているけど、とりあえず昨日の感想はそんなかんじでした。楽しかったなー。
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![えみすけ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/91999938/profile_a4a02d288e8651fbb801ce6e63a5f771.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)