見出し画像

夜泣きで夫婦仲が悪くならないための大事な心がけ

子どもが夜中に何度も起きて、睡眠不足の皆様、こんにちは!
毎晩毎晩、度重なる変則夜勤、お疲れさまです……。

睡眠不足が続くと、自分の心の狭さがチロルチョコぐらいの容量になるわけなんですが、そんなときに他人から言われる【育児に関しての正論】ほどむかつくものはありません。

いや正論よりももっと腹立つのは、睡眠不足のときにされる【育児に関する的外れなダメだし】。睡眠不足のときにこれをパートナーからやられると、一瞬で相手のことを嫌いになれるぐらいの破壊力です。

今日は、とある一組の夫婦の例をもとに、妻と夫の「子どもの夜泣き」に対する認識のズレを確認し、睡眠不足の妻に対して夫がしてはいけない行動について、まとめてみます。よかったら、お子さんの夜泣きで困っているご夫婦ふたりともに読んでみてほしいなぁ(*‘ω‘ *)


とある夫婦の一日

妻は、子どもの睡眠に関して、常日頃から悩んでいた。
もともと夜泣きがひどく、夜中に何度も目覚める。子どもが起きると、一応は夫も起きてなんとかしようとするのだが、子どもは「パパいや!ママがいい!」といって余計にひどく泣く。

結局この夫婦が出した結論は、【夜中の子どもの対応は妻がひとりで行う】というものだった。理由は、【妻のほうがまだマシ】だからだ。結局泣かれるのだけど、夫よりかは、まだマシ。

妻は、どうすれば夜泣きがおさまるのか、ネットでいろいろ調べてみた。

「毎日同じ時間に起こしましょう」
「なるべく早起きをさせましょう」
「日中は、お外に連れ出して、太陽の光をたくさん浴びさせましょう」

書いてあることは片っ端から実践した。睡眠不足でフラフラだったけど、朝は必ず7時に子どもを起こそうとする。でも子どもはなかなか起きないし、起きたとしても眠たいのか、不機嫌でこっちも困る。結局、8時半頃まで寝かせたほうが子どもの機嫌もいいし、なにより自分も少しはゆっくりする時間をつくりたい。

午前中、いろんなことに「イヤ!」という子どもをなんとかなだめすかして、ご飯を食べさせ、お着替えをさせ、歯磨きを終え、カバンの中身をととのえ、なんとか公園に連れていく。

30分程度ではまったく満足しない子どもは、1時間、1時間半、と公園であそびつづける。「お砂場行く!」「ブランコ!」「ママおして!」「だっこ!」次々と繰り返される指示に、無表情で応対する。

ブランコを押す手は、もはや腱鞘炎のように痛い。そろそろお昼の買い物もしたいし、「帰るよ」と声をかけても子どもは嫌がる。結果的に、ものすごく泣きわめく子どもをなんとか抱きかかえて、むりやり自転車に乗せる。これがほぼ毎日の日課だ。

そうして午前中、一生懸命相手をして、疲れさせても、お昼寝はなかなか寝ない。寝かしつけに1時間半ほどかかり、もう14時半。ネットには「お昼寝は15時までに起こしましょう」と書いてある。あと30分しかない。
(たのむ、はやく寝て、おねがい……)と焦るも、ようやく寝たのは15時半だった。

(どうしよう、これ、すぐ起こしたほうがいいの?正直、わたしだって休憩したい。晩御飯の用意も今のうちにしてしまいたい。だけど、この時間にあんまり寝かせるのって、よくないよな……)

迷ったあげく、妻は、30分後に子どもを起こす。想定していたとおり、ものすごく愚図る。子どもは大きな声で泣きわめき、手が付けられないほどに暴れた。20分以上泣き続けられると、さすがにこちらもイライラして、怒鳴り、手をあげそうになる。必死で衝動を抑えて、自分も泣きたくなってくる。

(眠いのはわかってるよ。まだ寝たかったのもわかってるよ。でもわたしだって眠いんだよ!)

夜、夫も帰宅して、一日のいろんなことも終わり、寝かしつけの時間。子どもはいつまでも元気に暴れて、なかなか寝ない。

(たった30分だったけど、やっぱりあの時間に寝たことが原因だったんだ。かと言って夜までもつわけないし。どうしたらよかったの?)

いつまでも元気にあそぶ子どもを見て、妻は落ち込む。やっと寝た子どもは、1時間ぐらいで起きて、盛大に泣き叫ぶ。まだ日付も変わっていない。今晩は、いつもよりひどい夜泣きかもしれない、と覚悟しながら、妻は無表情で子どもを抱っこする。

夫はそんな妻に話しかける。

「夜泣き、なかなかおさまらないね。俺も調べてみたんだけどさ、やっぱ朝は早起きさせたほうがいいらしいよ。ほら、いつもけっこうゆっくりめに寝てるじゃん?8時半とかに起きるときもあるでしょ。それがよくないのかも?朝は一定の時間に起こしてみたらどうかな」

妻は、子どもを抱っこしながら、無言でいた。そんなことは自分も調べてわかっているし、今日だって7時に起こそうとしたのだ。夫は、スマホを見ながら続ける。

「あとさ、寝る前に興奮させすぎるのはよくないんだって。さっきも、飛び跳ねたりとかしてたけど、ああいうのよくないよな。なるべく静かに過ごせるようにしてみたら?……え、聞いてる?^^」

妻は、夫と会話するのをあきらめて、寝室に入った。

(完)


「正論」は時に、相手の体力気力を0にする諸刃の剣

長いストーリーを読んでいただきありがとうございます。こちらはわたしの創作ですが、もうこんな風景、世の中にありふれてると思うんですよ。

後半、夫が妻に対して行った、夜泣き改善のためのアドバイス。これ、内容は完全に正しいです。ひとつも間違ったことは言っていません。だけど彼が唯一間違ったのは、妻にそれを伝えるタイミングなんですね。

夫のアドバイスは、「もっとこうしたら?」というふうに、現在の妻の行動に「さらに負荷をかける」ものでした。これ、弱ってる人に、もっと重いものを持てと言っているのと同じです。

夫ももちろん夜泣きを解決したくて、困っている妻を助けたくて、自分なりにいろいろ調べてくれました。そこは感謝。だけど、アドバイスをするときは、相手の体力や気力がどれだけ残存しているか、そこにも気を配るべきでした。この妻の残りLIFEはもうとっくにゼロなのです。

こういうときは、とにかく相手の余力を増やすことに注力するべき。つまり、「行動の引き算」です。いま妻がしてくれていることから、どんどん自分が代わりに請け負う業務を引き継ぎ、分担していくと素晴らしいです。

夜泣き対応がどうしても妻しか無理なら、

・洗い物や洗濯物などの家事を、夫が一手に引き受ける
・夜中1時までの夜泣きは夫が根性で対応し、妻を早めに寝かせる(交代制)

など、とにかく妻の睡眠時間を確保し、休息をとってもらうことを念頭におく。そうすれば妻の余力もうまれ、夜泣きを積極的に解決する気が出てきやすい。あくまでもアドバイスは、相手から「どうしたらいいと思う?」と求められてから、初めてするものです。

相手が口を閉じてるのに、むりやり口もとに食べ物をもっていって「たべて、これおいしいよ、ねえねえ」とか言っても、「うっっっざ!^^」て思われるだけなので気を付けてっ。


親に余力がない時の、夜泣きに対しての理想のアプローチ

こうしたら夜泣きが改善します!という情報は、ネットにもごろごろ転がってます。睡眠不足のときに読むと「ウッ……(´;ω;`)」て心が傷つくやつ。

なのでここでは、もう睡眠不足で死にそう。正論とかまじで要らんから役立つ情報だけくれ。という方に向けて書きますね。

子どもにぐっすり寝てもらう方法(親の気力・体力が充実してないver.)

・朝は、できれば、できれば、8時には起こす
(無理やったらいいよ!起きたらEテレに頼ろう。休んで。)

・午前中に一瞬でも外に連れ出せたあなたは天才
(超えらい、と自分を褒めながら自分へのご褒美を買って帰ろう。幸せを補給しよう)

・昼食やお昼寝は適当に、その日の流れのままに行う
(ベビーフードを大活用、洗い物を減らす。生活リズムは気にしない。休んで。)

★★★子のお昼寝中は、ぜっっっったいに家事をしない★★★
(自分も寝るか、自分の好きなことだけをしてください!これまじで!ここで家事をしてしまうと確実に病んでしまいます

・寝かしつけ時間を過ぎても寝ないときは、のんびり過ごす
(たまってる家事は、パパママの元気があるほうがやりましょう。休んで。)

・あんまりひどい夜泣きは小児はりを試してみる
(なにそれ?てかんじなんですが、超おすすめ)

だいたいこんなかんじです。しんどいときは、とにかくがんばっちゃだめ。そして、「これをしないと〇〇になってしまう」というネガティブな情報・意見は一旦ぜんぶ大阪湾に沈めましょう。

自分がしんどいときは、たとえ我が子とはいえ、子どものことを最優先しなくてもいいんです。まず守るべきは自分。自分がゆっくり休まないと、なーんにも楽しくなくなっちゃう。なので眠れていないときは、上記のように、とにかく今の現状・自分を肯定しまくって、褒めていきましょうね。

そして、わたしは鍼灸師というお仕事をしていて、パパママたちに余力を増やしてもらうために頑張っています。

「とりあえず、もっとちゃんと寝たい」
「なんとかして夜泣きを減らしたい」
と考えているご夫婦の方々が、お子さんに「小児はりを受けさせてみよかな?」と思ってもらえたら、とっても嬉しい。

パパにもママにも、そしてお子さんにも、家族みんながゆっくり眠ってほしいから。知らない方には、「こんな夜泣きの解決策もあるんだよ」ってことことを、ぜひ知ってほしいです。

ということで、今回は、夜泣きに関して書きました。
わたしに個別に、お子さんの夜泣きについて相談してみたい、という方はぜひコメントお待ちしております(*´▽`*)





いいなと思ったら応援しよう!

えみすけ
いただいたサポートは、子どもたちのために遣わせていただきます😊いつもありがとうございます!