子どもの夜泣きに試してみてほしい「小児はり」
お子さんの夜泣きに「小児はり」がいいって聞いたのだけど、
小児はりって一体なに??どこで受けられるの?
ということで、今回は小児はりについて詳しくご説明していきます。
小児はりは、子どもから大人気の鍼灸施術です
「えみせんせ、はり行く」
こちらは、1歳の女の子がおうちでよく言ってくれる言葉だそうです。
イヤイヤがひどい2歳の男の子も、「長崎先生のとこ行こか!」というと、すぐに服を着て「ながさきせんせい!」とおうちを出ようとします。
また別の5歳の男の子は、治療院がお休みの日で、シャッターが閉まっていても、ここに行くと言って聞かないみたい。
小児はりは、子どもたちが大好きな楽しみのひとつ。
「はり」という名前はついていますが、チクッと痛いものではなく、皮膚の上をやさしくなでなでされているような感覚。大人だって、だれかにやさしく触られたら気持ちいいですよね。小児はりは、子どもにとってリラックスする時間であり、人にさわられるのが大好きになる体験でもあるのです。
実際の小児はり施術風景はこちら
こちらの動画は、わたしが1歳の男の子に小児はりをする様子を、保護者さんの許可を得て撮影させていただいたものです。
お子さんの笑顔を見てください。とっても楽しそう。
病院はいやがるけれど(とくに耳鼻科)、小児はりにはニコニコ通ってくれるから、親も安心です。
「あれ、ここ自分の家やったかな?」ってぐらいリラックスして、寝転んだり、そのまま寝てしまいそうになったりするお子さんもいます。
小児はりは、子どもにとっても、親にとっても、育児にとって欠かせないアイテムだと思っています。
夜泣きに小児はりがおすすめな理由
小児はりは、皮膚にやさしく触れる施術。
その際、皮膚からの触覚刺激は子どもの脳に伝わり、同時に自律神経を活性化します。これ、さらっと書いていますけど、けっこうすごいことで。自律神経が乱れていると、大人も子どももけっこうしんどいんです。
なので、小児はりは、身体にほぼ負担がないまま、自律神経をととのえられるんだ!ってことをご理解いただければうれしいです。
自律神経がよくなると、こんなことが起こります。
・血行がよくなるので、健康な身体になる
・内臓の働きが活性化するので、食欲が増え、便通がよくなる
・ホルモン分泌がさかんになるので、健やかな発育を助ける
睡眠は、ホルモンや神経活動と密接に結びついているので、自律神経をととのえることは睡眠の質を上げることに直接関わってきます。眠りが浅かったり、泣いて起きてしまうお子さんには効果絶大。
また、小児はりの最大の特徴は、「とにかく気持ちいい」こと。
人は、大人も子どもも、気持ちよく他人から触れられることで、脳内からオキシトシンというホルモンが分泌されます。このオキシトシン、以下のような作用がありまして。
・人とのまじわりを積極的に行うようになる
・まわりの人に愛情を持ちやすくなる
・情緒を安定させる
・ストレスを感じにくくさせる
オキシトシンたっぷりで育った子どもは、精神的にも安定しやすいのです。
精神が高ぶっていると寝つきが悪くなりますので、夜にうまく鎮静させてあげれば入眠もスムーズになります。
当院に通う保護者の方々からも
「もっとはやく来ればよかった」
「ダメもとで始めてみたけど、ものすごい効果があってびっくりしている」
「これはたくさんの人に知ってほしい」
と言っていただいています。わたしも、鍼灸師として、まずは「小児はりが夜泣きにいいんだって!」という事実を「知ってほしい」という想いがめちゃめちゃ強いんです。
夜泣き解決のためには、2方向からアプローチが必要です
「小児はりしてるのに、まったく夜泣きが改善しません」
そういうお声もたまに聞かれます。これはつまり、お子さんの夜泣きの原因が、【子どもの身体によるもの】ではなく、【家庭での睡眠環境】にあるということでもあります。
夜泣きには、お子さんの身体の中に問題があるケースと、親が用意する環境そのものに問題があるケースの両方がある、ということなんですね。
夜泣きへの対処の仕方には、順番があります。
まずは
①病気かどうかを鑑別する
風邪で鼻がつまっているとか、お子さんの体調が悪くて、一時的に眠りが浅くなっている/あるいは寝つきが悪くなっているケース。こういう場合は、まず身体のしんどい症状を取り去ってあげないといけません。
特に鼻は、耳鼻科で吸ってもらうのがいちばんですが、家庭でも電動の鼻水吸い器などを用意しておいたり、子どもにも使えるお灸キット(お灸は、セルフケアとしても有用です!)があると、早めに対処しやすいです。
異様に足をバタバタさせるとか、睡眠時にあまりにも不調を訴えるようであれば、早めに小児科を受診しましょう。
②子どもの生活リズムをととのえる
夜泣きが治らないんです、という方のお話を聞くと、「朝起きる時間は決まっていません」とか「10時ぐらいに起きます」という方も少なくありません。
夜中は泣いてるし、親も睡眠不足だし、朝なるべくゆっくり寝かせておきたい気持ちは痛いほどわかります。が、子どもの夜泣きをなんとかしたいならなおさら、毎日同じリズムで生活することがとっても大事です。
朝は6~7時のあいだに起こす。日中と夜間の過ごし方に差をつける。
寝起きは叱らず、優しく起こす。日光をしっかり浴びさせる。
適度な運動をさせる。
これらのことができているか、まずは見直してみましょう。
③寝る環境をととのえる
子どもは、大人のように、眠くなったら勝手に寝るわけではありません。
眠いけど、うまく眠れない。あるいは、眠いけど、自分が眠いという事実に気づいていなかったりもします。だからこそ、こどもに寝かしつけという「しつけ」をして、【眠くなったらひとりで寝る】という行動をとってもらうように大人がサポートする必要があります。
このとき、ついつい親は、抱っこをしたり、トントンしたり、お歌をうたってあげたりと、「快適な状態を提供してあげがち」なんですが、やりすぎると子どもは自分ひとりで寝る力が育たず、だれかにサポートしてもらわないと眠れなくて泣き続ける厄介なかんじになってしまいますので、やりすぎ注意。
できれば夜は毎日同じ習慣で過ごすと入眠しやすいので、ご飯⇒おふろ⇒絵本⇒寝かしつけ、などの順序は同じにして行動してみましょう。
あとは、部屋を真っ暗にしたり(豆電球もあんまりよくないです)、部屋の温度を最適にととのえるといった気遣いも大事です。やること多いな!
④小児はりを試してみる
①~③のことはぜんぶやってる。それでもあかん!!(´;ω;`)
という場合は、特に②あたりのアドバイスがムカついたはずです。
うるせー!そんなこと、とっくに調べて実行済じゃ!それでも寝ーへんから悩んどるんやろがい!!とお怒りのみなさん。すみませんでした。
その怒りの気持ちをもったまま、お近くの鍼灸院を検索して「小児はり」の予約を入れてみてください。きっと怒りが消えると思います。
鍼灸師は、お子さんだけでなく、保護者の心身の状態にも気を配りますので、ご自身だけでは気づかなかった要因が発見されることも。睡眠不足で、身体もしんどくて、もうボロボロだと思いますので、なるべくご自宅から近くて、通いやすい鍼灸院がみつかりますように!とわたしもお祈りしています。
わたしの体感だと、夜泣きへの小児はりは
早い子で3回以内、どんなに難しい子でも10回施術すれば必ず何かの変化が出てくる子が多いです。
はりをした日はよく寝るから、毎日でも連れてきたい!そんなお声も。
小児はりが、子育てをしているパパママにとって
心強い味方となれるように、日々の発信をがんばります^^
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