見出し画像

Name

誰かの名前を呼ぶとき、皆さんは何と呼びますか?

あなた?君?

それとも、「ねぇねぇ」?

私はなるべくなら、下の名前で呼んでほしいなと思っている。

そして、私自身も誰かを呼ぶ時は苗字であれ、下の名前であれ、名前で呼んでいる。

親しい友達なら下の名前だし、大人の方なら◯◯さん。

✳︎✳︎✳︎

今日、こんな方に出会った。

「自分の名前に価値をもたせるのは、僕自身なんですよね。」

そう言ったのは、こんなアーティストだ。

ツカサさん

画像1

もし、小栗旬が近くのアパートに住むっていう情報を出したら、それだけで大ニュースになる。それだけ、小栗旬という名前にはすでに大きな価値があるからなんだよね。それと同じように、作品は人に評価されるものであるけれど、まずは自分で自分の名前に価値をもたせることが大事だ。

なるほど。

自分の名前が一人歩きして有名になるのを望むのでななく、名前の持ち主である自分がいかに考えて、名前に思いを込めて作品を作るか。それが大切なんだということを学んだ。

そして、

気に入ったら作品たちをたくさん眺めていってあげてください。

彼は、自分の名前、自分というものが、全て作品に注がれており、一心同体のものとなっている。だから、「自分のことをシェアして下さい」とかではなく、「作品を優しく眺めてほしい」と言った。そのほうが、作品も自分も嬉しいから。

✳︎✳︎✳︎

私は小さい頃から滑舌が悪く、自己紹介で「えみり」と発音しても、なかなか一度で聞き取ってもらえず、正直、名前を発するのが恥ずかしかった。

けれど、大学生になってから、「苗字よりも下の名前で呼んでほしい」と周りの人に言うようになってから、なんだか響きが好きで、私自身も「えみり」に愛着を持てるようになった。

そして、今通っているGABAの先生方にも、「Hi,Emiri!」と呼ばれると、なんだか嬉しい。

私はツカサさんのように、何か大きな作品を作ることもできないし、アーティストではないけれど、名前を有名にすることとかよりも、自分がいかに名前を愛して、「えみり」という一人の人間として輝いていけるか が大切なんだなぁと学んだ。

こんなことを教えてくれた、今日初めて出会ったツカサさんの珈琲画。ルワンダで絵具がなくなってしまったときに、近くにあった珈琲で描いたことがきっかけみたいだ。あるものの中で描いた絵ってすごく美しいなと感じた。

画像2

なんだか、ツカサさんの人柄も作品もスキになってしまった。

名前の大切さに気づいた日。

個展に誘ってくれた友人にも感謝したい。

画像3

最後に、一番気に入ったものを。

「Elephant」

このゾウさんの名前は何だろうな?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?