発症~初診予約
下痢が続いていた。
もう1週間くらいになる。
毎回というわけではないが、2回に1回は下痢だ。
いただきものの古~い赤ワインを飲んだからかなあ。
劣化もなかったし大丈夫だと思ったんだけどなあ。
それとも夫が買ってきたマクドナルドのシェイクを少し飲んだからかな。
そんなことを考えていた。
下痢の中には、白くふわふわしているものがあった。
トイレットペーパーが浮いているのか?と思っていた。
この白くふわふわしたものは、思い返せば、
下痢が始まる1か月ほど前からたまに見かけていた。
排尿時におならが出たときに必ず現れていた。
自発的に出そうとしたおならではなく、
排尿しようとしたときに抑えきれないおならがついてくる感じ。
予兆もないので、外出先のトイレを使うことに困っていた。
今までこんなことはなかったので、おかしいなあとうっすら思っていた。
2週間経った。下痢は治らない。
2回に1回だった下痢はほぼ毎回になった。
白いふわふわのものも相変わらずある。
下痢でないときは、小指くらいの細~~~~~~い便であった。
自慢ではないが、私はもともと滅多に下痢をしない体質だった。
頻度で言うならば、3~4年に1回くらい。
その私が?という気持ちはあるが、あまり気にしていなかった。
だってお腹強い方だ(と思っていた)し。
3週間が経とうとしていた。
腹痛も強くなってきていた。我慢はできるが、外出はしたくない程度のものであった。
さすがに長いな、と思っていた頃、排便時に固形が出た感覚がしたので、
ああやっと治ったか、長い下痢期間であった、と安堵しながら、便器を見た。
確かに固形便ではあったが、今までと明らかに様子が違っていた。
赤かったのだ。血便である。
今まで痔による出血も未経験だったので驚いた。
気持ちを落ち着かせ、インターネットで調べた。
可能性としては3つ。
①下痢が続いたことによる痔
②潰瘍性大腸炎
③大腸がん
①下痢が続いたことによる痔
便自体に血がついていたのでおそらく違う。
②潰瘍性大腸炎
下痢に加えて、白い粘液が出るらしい。
ふわふわしたものがおそらくそれな気がする。
トイレットペーパーにも粘液が付着していたが、
正直排卵期前後のおりものと区別がつかなかった。
(男性には伝わらないかもしれないが、排便時は特に出るのだ。)
渋り腹(排便しても腹痛が続く、便意はあるのに出ない)の症状は全くなかった。
腹痛は排便をすると落ち着くものだった。
③大腸がん
がんが腸をふさぎ、便が細くなるらしい。
また、便が細くなっている場合はがんがそれなりに進行しているらしい。
②、③の診断のためには大腸内視鏡検査が必要であるため、
近隣で検査が可能な病院を探した。
大腸内視鏡検査時の鎮静については病院によって様々で、
鎮静なしで我慢を強いる病院もあるそうだ。
さらに、炎症を起こしていると検査に痛みを伴うことも多いと知った。
痛がりの怖がりである私は
・しっかり鎮静をかけてくれること
・鎮静を使うため、自宅からの交通手段があること
を条件に病院を探した。
新しく綺麗なA消化器内科クリニックが一番良さそうだ。
Googleマップの高評価レビューは多すぎても怪しいが、
レビューが少ない他院へ行く気にはならなかった。
行くならここだな、と思った。
しかしその日は診察の予約をしなかった。
今まで超健康体であった私は現実を受け入れられず
「ま、言うて大丈夫っしょ、寝たら治るっしょ」
と目を逸らした。
翌日、下痢便に戻り胸を撫で下ろした。
夫には血便が出たけど1回だけだったから大丈夫だと報告した。
何でもなかったんだ、と思いたかった。
しかし翌々日、安堵した私をあざ笑うかのように、
赤い下痢へと進化したのである。
これはさすがにまずいと思い、重い腰をあげ、
一昨日調べていたA消化器内科クリニックに電話をした。
昼前に電話をしたところ、14時に受診するように、と指示があった。
次回、初診編。
emiri