がん告知 ~ 入院 ~ 手術 ~そして(58) Three days in the Intensive Care Unit
『 狂気を哲学に変えた映画人 』
David Lynch Age: 78
R . I . P
2022年【 1月13日(木) 18時 】
初めてのICU
体は全く動かない、というか動かせない
酸素吸入の鼻カニュラを装着されている
体から何やらたくさんチューブが出ている
右腕にはカテーテルが刺されて点滴されている
3色の配線が胸から伸びて心拍をモニターしている
お腹の辺りから3本チューブが出ていて
ベッドの脇に透明のプラバッグがぶら下がっている
顔を左右に動かすことしかできない
なんだろ この状態は・・・?
妙に部屋全体が明るい
やたらと機械が多い部屋だ
ICUはもっと静かなところだと思っていたが
色々な医療機械の動作音と警告音に加えて
看護師や医療スタッフの出入りの足音、
ストレッチャーの移動音や金属トレーらしき
カチャカチャした音が常に聞こえる
収容されている患者のうめき声も聞こえてくる
“ なんて騒がしいところなんだ ”
一般病棟よりはるかにうるさいと思った
【 看護師の指導 】
「ティッシュボックスは顔の横に置いておきますね~」
「痰は呑み込まずにできるだけ吐き出して下さいね~」
「ビニール袋をここに張り付けておきますからティッシュに
痰を吐いたらここに入れて下さいね~」
「背中が痛くなったらこのボタン押して押して下さいね~
鎮痛剤が注入されますから楽になると思いますよ~
1回押したら3時間くらいは間を開けて下さいね~」
「酸素チューブは外さないでくださいね~」
「水はまだ飲めないので口で息をしないで下さいね~」
「こまめに見に来ますけど何かあればコールして下さいね~」
「カーテン閉めておきますね~」
【 ICU患者の初日 】
痰が絡んで喉の辺りがゼロゼロするが
咳をしようとすると胸やお腹、背中と上半身全体に
痛みが走るので咳ができない
しかし胸のゼロゼロ感が取れず気持ちが悪い
何とか痰を吐きだしたい
我慢できる痛みの範囲でそっと咳をしてみる
1回では絡まった痰は気管から出て行かない
何回か軽い咳を繰り返す
少しずつ胸から喉、喉から口へと上がってくる
「ぺっ!」
何とか口からティッシュペーパーに吐き出す
丸めたティッシュをビニール袋に入れようとする
右腕の届く距離に袋が無い!
しかたなく枕元に置いておく
看護師さんが来たら位置を治してもらおう
胸全体が痛い
背中が痛い
お腹に鈍痛が走っている
痰が絡む
痛くて咳ができない
ゴミが捨てられない
騒音がうるさい
部屋が明るい
身体を動かせない
あぁ、何もできない
ここにきてまだ2時間ほどしか経っていない
時間が進むのが遅い・・・
【 “ICU”ってどんなところ? 】
ICUは救急外来を受診した患者や病棟で急変した患者
大手術後の患者などが対象となる
● 24時間体制で経過観察やモニタリングが行われる
● 生命維持装置や先進医療技術が使用される
● 患者の容態が急変する可能性が高く冷静な対応が求められる
● 患者の生命予後を決定する治療や看護が行われる
( Geminiの回答 )
Additional Information:部屋全体がうるさい、寝るには明るい