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「責任回避の算段があえなく潰える」 内田家事件で深手を負ったのは“誠”の方

【 台湾 鴻海精密工業  仏ルノーと協議 】

2025年2月12日 16時54分 NHK NEWS
ホンダと日産自動車が経営統合の協議を打ち切る方針の中、台湾の大手電子機器メーカー「鴻海精密工業」の会長は、日産の筆頭株主であるフランスの自動車メーカー、ルノーと協議したことを明らかにしました。そのうえで日産の株式取得についても話し合ったが、買収ではなくルノーとの協力が目的だとの考えを示しました。
経営統合の協議を進めてきたホンダと日産は、ホンダが打診した子会社化の案を日産が受け入れず、13日にも経営統合の協議の打ち切りを決定する方針です。
台湾メディアによりますと、鴻海精密工業の劉揚偉 会長は12日、台湾で報道陣の取材に応じました。
この中で日産の筆頭株主であるフランスのルノーについて「鴻海とルノーは協力について協議した」と述べたということです。
そのうえで「協力が主な目的だ。日産の株式取得についても話し合ったが、それは主な目的ではない」と述べ、日産の買収ではなく、ルノーとの協力が目的だとの考えを示したとしています。
日産をめぐっては過去に鴻海が日産の株式を取得して経営に参画しようと水面下で検討していたことが分かっており、今後の動向が注目されています。

【 正式破談 】

2月13日にホンダ・日産の両社は取締役会を開催し、経営統合に関する基本合意書を破棄することをそれぞれ決定する。
世紀の再編劇と言われた今回の経営統合話は1か月あまりで白紙に戻った。

【 この期に及んで… 】

2月6日に日産の内田社長は、東京・青山のホンダ本社を訪れ、ホンダの三部社長に「経営統合はできなくてもEVの共同開発や主要部品の共通化などの協業関係は継続したい」と申し入れた。
三部氏は「うちの役員会で改めて検討した上でご返事したい」と返答した。

三部社長も何かなぁ…

【 余波・波紋 】

日産では協議を牽引してきた内田氏の求心力が急速に低下し、経営責任を追及する動きが出ている。同社幹部は「これだけ経営が迷走をしているのに社長以下、誰も責任を取っていない」と憤慨する。
日産の経営悪化が伝えられている中で、ホンダとの経営統合交渉も打ち切りとなり経営リスクの風評が急速に広がっている。部品メーカーとの取引にも一部支障が出始めているとの話もある。

日産の主要取引銀行であるみずほ銀行の加藤勝彦頭取はこの破談に激怒しているという。みずほ側は「ホンダとの経営統合を打ち切った日産は、単独で生き残ることができるのか、具体的な再生計画を示して貰わなければ銀行としての支援にも限界がある」と指摘している。

激怒したって本当ですか?

【 鴻海の狙いは… 】

日産株を保有するルノーに接触した鴻海は保有株の取得交渉を始めた模様だ。ルノーと日産は相互に15%ずつを出資し、ルノーの残りの持ち株は銀行に信託されている。日産はこの信託株を少しづつ買い取ってきたが、現在でも18%程度は銀行に信託されている。ルノーの持ち分とこの信託株を合わせると日産の発行済み株式の33%がフランス側にあることになる。これを鴻海が買い取れば日産は事実上、鴻海の傘下にはいることになる。

【 経産省の憂鬱 】

「鴻海がルノー側の保有株を買い取り、その後海外の投資ファンドと組んで日産にTOBを仕掛ける可能性がある。そうなれば日産は完全に鴻海に買収される」 これが経済産業省の憂慮するシナリオだ。

日産は今、内田氏の経営責任追及などをしてる場合ではないだろう。
会社そのものの存続が崖っぷちに立たされているという認識を持って
事に当たらないととんでもない状況はすぐそこに迫っている


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